二十三章
黒神眷属集合
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俺らがいる外史になぜ黒神眷属とトレミー1番艦と2番艦がいるのは、長尾と武田の戦場前に呼んでおいたわけだ。でもこちらから直接通信はできないので、月中基地本部を経由してから拠点にある本家と連絡が付いたわけだ。呼んだ理由はもちろん最後の大戦と外史崩壊前に、久遠たちを救出し月中基地本部に運んでから拠点に帰るという任務だからだ。連絡をしたのは、出陣前の夜だった。詩乃達はいつも通り寝ようとして布団を出していたが。
「一真様。どうされたのです?」
「またドウターが出たのですか?」
「違うよ。ただこの先を考えていたが、結論が出たので俺は船に戻る。明日の朝までには戻っていると思うから行ってくるわ」
と言って障子を開けてから閉めて翼を出してトレミーに戻った。そしていつも通り格納庫に繋いでから、向かい着いてからブリッジに向かった。夜間でもあるが、まるで俺がここに来るかのように、待ち構えていたようだった。
「一真さん。どうしたですか?」
「そっちこそ、クルー全員集まってどうしたんだ?」
「いや何、こちらに一真が来るとなるとここに集まった方が良いと思ってな」
「それならいいが。これから拠点に連絡を取り、援軍を要請するために来た。もうそろそろこの外史の終幕だからな」
「なるほど。だから来た訳ですね、一応拠点に通信を送ってみたのですが反応がありません」
「おそらく通信障害を起こしているんだと思うから、月中基地本部に通信をしてみてくれ」
「分かりました。こちらトレミー3番艦、月中基地本部応答願います」
としばらくコールしていると、連絡がついた。相手はビリーの婚約者のミーナだったけど。ブリッジにビリーもいたからか、イチャイチャを始めたが辞めさせてから拠点にて通信を入れてほしいと言った。今こちらでは通信障害で修理中だからと言ったらすぐに経由してくれた。
『こちらトレミー1番艦です。相手はミーナさんですか?』
「ええそうよ。で、トレミー3番艦からこちらを経由して通信をしようとしているのよ」
『一真からですか?では通信をこちらに回してください』
と言ってから通信を経由状態だったが、こちらとトレミー1番艦ではなく拠点の方に通信を行った。リビングではテレビ電話みたいになるからだ。拠点ではちょうど朝食だったようで、食べている途中だったけどな。
「あれから二ヶ月目か。元気だろうか」
「何しょぼくれているのよ、アグニ。あっちだって気持ちは同じなのよ」
「それは分かっているが、一時的ではあったが愛紗たちとヴァーリが羨ましい」
「それについては、ご主人様からのお呼びだったのですから」
「まあしょうがないよ。こちらの世界は象徴である夢幻と無限のドラゴンがこの外史から離れると崩壊するんだから
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