二十三章
それぞれの出陣×一真隊合流
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・」
「あ、あはは、うそうそ。冗談だってばそんなに怒んないでよお姉ちゃん」
「・・・・・・」
と雀の冗談でも烏は銃を構えていたけど。で、代案が全て裸になるのか。それはそれでおかしなことだな。
「・・・・・・」
「ん、どうかしたの?烏ちゃん」
「・・・・・・」
「空?空を指さしてなんだというのです?」
「違うよ、お姉ちゃんは耳を澄ませって言っているの」
やっと気付いたようだな。遅いぜ。
「よ、よく分かりますわね・・・・・」
「耳を澄ます?んー・・・・・」
耳を澄ますと何かの音が聞こえるのが分かるようで、全員耳を澄ましていた。
「何か・・・・聞こえますわね」
「何だろ?地滑り?」
「ちょっとひよ、怖いこと言わないでよ?」
「でもドドドドドって言ってるよ?」
「・・・・ホントだ。ど、どうしよう!?」
「あ!あれ!」
「あれは・・・・敵部隊!?」
「違うよ!あの旗!」
「獅子の旗だ!」
「ということは・・・・・・・っ!」
「全員!無事か!」
「お頭!」
「一真さまぁ〜!」
「ハニーっ!」
「久しぶりだな。元気そうで何よりだ」
「一真さまぁ!うぅっ、寂しかったですよぉ!」
「へへへ・・・・お頭もお元気そうでよかった」
馬から飛び降りた俺に駆け寄ってきたのは、懐かしい感じのひよところ。涙ぐんでいたけど、今はまだ男泣きではない。
「留守番苦労だ。色々と大変だったみたいだが」
「大変でしたよぉ・・・・。だって、一葉様と美空様と梅ちゃんですよ・・・・?」
「しかも一真様は武田方に着いたって噂だったし、小波ちゃんとは連絡取れなくなっちゃうし、鞠ちゃんもいなくなっちゃうし・・・・」
「「うわーん!」」
「おやおや。今は泣く場面ではないぞ?でもまあ二人とも頑張った方だ」
と言いながら二人を慰めると。
「・・・・ハニー」
安堵に満ちた表情で梅が近付いてくる。
「梅もご苦労さん。空砲のことを念話で伝えて正解だった」
「こんな時のための備えですもの。ハニーの言いつけ通りに動かしたり準備した甲斐がありましたというものですわ。・・・・お帰りなさいまし」
「ただいまだ、梅」
片手は泣いているひよところに塞がれているので、空いた方の手で梅をそっと抱き寄せる。
「・・・・ふふっ、ハニーのその一言で、今までの艱難辛苦が吹き飛びましたわ!」
「ひよ、ころ、ただいまーなの!」
「鞠ちゃん!」
「やっぱりお頭と合流してたんだ!」
「うん!あのね、一真を探しに出たら、小波ちゃんが手伝ってくれたの」
「小波ちゃんが・・・・・?
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