二十三章
それぞれの出陣×一真隊合流
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の対応が必要ですから同行しておりましたが、元来、私が足手纏いなのは理解しております」
「薫ちゃんが少数ですが護衛を割いてくれましたから、心配しないでください。すぐに合流します」
「ありがとな、薫」
「えへへ、当たり前の事をしただけだよ」
「鞠ちゃん、ここからは一真様ではなく、私の馬を使ってください。私は詩乃の後ろに乗せてもらいます」
「ありがとなの、雫!」
俺の前から降りた鞠が、雫の乗っていた馬に乗り換えての出立完了。あとは合図と共に双方の戦いを止めるだけ、黒鮫隊全員はドウター戦のために割くわけにはいかない。そうして考えたら神界からの知恵を貸してくれるとのこと。
「いよいよ一真隊と合流ですね!腕が鳴るです!」
「何度言えば分かるんだ?綾那」
「うぅぅ・・・・。戦場だと何だかおかしくなるです」
「それならいいんだが。先行部隊出るぞ!薫!」
「了解だよ、お兄ちゃん!これより突撃を開始する!獅子の旗を掲げよ!我らが兄上の願いに応えんがため!進めぇっ!」
薫の口上に応えた兵たちが、獅子の旗を掲げ、孤立する一真隊に向けて疾走を開始する。孤立している一真隊はというと。
「梅ちゃーん!」
「どうしましたの?」
「補給が終わって補給部隊とも離れたけど、これからどうするの?」
「どうもしませんわ。しばらく孤立したまま、そのへんをぶらぶらしていきましょう」
「えええっ。長尾勢から怒られない?」
「ひよさんもころさんも、お弁当を使っていないでしょう?前衛の撃ち合いには秋子さんが出て下さっているようですし、お弁当を使う間くらい、休んでいてもバチは当たりませんわ」
「それはそうだろうけど・・・・」
「あ。このお弁当おいしー!やっぱり越後のご飯はサイコーだね!」
「・・・・・・・」
「ほら。八咫烏隊のお二人の方が、余程しっかりしていますわよ」
「あぅぅ・・・・」
「まったくもう。でしたら、適当に時間を稼ぎます?」
「どうやって!?」
「それは、そうですわね・・・・雀さんを裸にひんむいて、狼藉者が侵入したー!とか」
「えー!やだよ雀、裸になんてなりたくないー!」
それを喜ぶのは一部のロリコンたちだけだな。何かするのであれば、代案を考えろとか言ったら今度は梅が裸になるらしいが。それだったら全ての男に標的にされそうだ。梅は大きな胸に腰回りがいいし、ボンキュンボンだし。
「じゃあお姉ちゃんが裸踊りする?」
「・・・・・・」
「・・・・ものすごく嫌がってますわね」
男が裸踊りは宴の芸だが、女の子はやったら芸じゃなくて襲われるって。一部の変態共が。
「えー。別に減るもんじゃないしー」
「・・・・・
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