二十三章
奇襲失敗×鉄砲撃ちまくり
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りしめば、すぐに小波の声が聞こえてくる。
「(一応聞くけど、鉄砲音はあいつら?それとどこで撃っている?)」
「(お待ちを・・・・・・見つけました!長尾勢の最前列に、発砲の煙と二つ引き両!)」
予感的中だけど、ちょっと待て!鉄砲部隊が最前列!?
「おいおい。一真隊が最前列ってどういうことだよ?」
一方最前列で戦っていた一真隊。まあここだけの話、念話で鉄砲の隠れた撃ち方について伝授している。弾を撃つだけが鉄砲隊の役目ではない事を。
「ほらほら、雀さん、烏さん、じゃんじゃかじゃんじゃか撃ちまくって、好きなだけ名をお上げなさーい!」
「ひゃっほーい!八咫烏隊、うっちまっくれー♪」
「・・・・・・」
「たった二百丁の鉄砲で数千の部隊を足止め出来ているって、雀たちすごいよねー!気持ちいーっ!」
「・・・・・・」
「ちょ、梅ちゃんってば!いくらなんでもそんなに撃ちまくったら玉薬がもたないよ!」
「まだ戦も始まったばっかりなのに、撃ち過ぎだよ!」
「これで良いのですわ」
「いや良くないしー!」
「いいったらいいんですの!」
「だからー!」
「ではお二人は、ハニーに会いたくありませんの?」
「・・・・・・・へっ?」
「そりゃ、会いたいけど・・・・鉄砲を撃ちまくると一真様に会える・・・・?」
「まったくもう。まだお気付きになりませんの?」
「ええとー・・・・・ころちゃん分かる?」
「ごめん、私も梅ちゃんが何言っているのか分かんない」
「だよねだよね!頭の中が牡丹の花で満開の人の考えなんて分かんないよね!」
「全く・・・・一真隊愛妾連合の筆頭であるあなた方二人がそんな調子で、どうするんですの」
「え、えへへ・・・・」
「いや、そこ照れるところじゃないから」
「え、でも、筆頭って響きが何か良くない?」
「それはちょっといいけど・・・・」
「撃て撃てー!パパーン!」
「・・・・・・・・」
「って、ホントに遠慮なく撃ってるし!」
「だって、撃ちまくれっていう作戦だしー!ね、お姉ちゃん!」
「・・・・・・・・」
「烏ちゃんも頷いているってことは、雀ちゃんと梅ちゃんの悪ノリってだけじゃないんだ・・・・」
「はぁ〜。で、一体何が言いたいの?」
「鞠さんですわ」
「鞠ちゃん?・・・・あっ!?」
「下山の命令が出た少し前から姿が見えませんの。あの方のことですもの。きっとハニーのところに行ったのですわ。ということは・・・・・?」
「どこかで私たちのことを狙っている!?」
「狙っている訳じゃないでしょ!・・・・・なるほどね」
ひよは相変わらずだったが、やっと
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