二十三章
暁前の作戦行動前
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のかなと思ったけどね」
「ああ。そりゃそうだ。獅子の旗なんて、日の本中で俺ら一真隊だけの旗だしな。一瞬神の紋章とかにしようと思ったけど、この旗は元々黒鮫隊の旗だからな。だからそれを使ったまでよ」
「だよねー。神の紋だなんて見た事ないし。黒鮫隊っていうから鮫かと思ったけど獅子なんだねー。でもカッコイイと思うよ」
本当なら大中黒一つ引き両で、この時代の新田氏は武田の遠い親戚なんだと。八幡太郎義家公の四男であらせられた、義国公から連なる血筋だそうだ。
八幡太郎義家・・・・源頼義の長男。その子孫に、源頼郎、足利尊氏が居る。使用していた「源太の産衣(鎧)」「髭切(刀)は河内源氏嫡流に伝わる宝物。
「そういえば、一真様の旗の意味を知ったのは今日が初めてでしたね」
「だからなんですね。獅子の旗の意味は」
そういえば武田家の家祖は新羅三郎義光で、義家公の弟になる。源氏の血筋だと、足利家も遡れば義家公に至るし、今川家は足利氏御一家・吉良家の分家だからだと。正史の情報元をスマホで見ているが、もうすぐでこの外史の終幕になるのか。まあ正史の流れだと新田家について話しているが、俺の名字は元々架空の名字だから家紋はないし。織田家は平氏のだからか、春日は織田の同盟に反対していると。源氏が平氏の下に付くことを、まあ一葉が説得すれば問題ないな。
「まあとりあえず、織田は平氏のあれで他は源氏に関係すると思うが。俺の妾になった以上関係ないと思うし、薫は俺の妹になっているから。さて、これでお膳立ては全て整ったけど、一葉も俺達がここにいるのを分かればいいのだが」
「そうですね。それは一葉様か、他の皆さんに期待した方が良いでしょうね」
「だな。これで気付かなかったら最悪だ」
一葉は訳有で美空に力を貸している状態だし、本陣にいるなら一真隊とは別行動のはず。
「もうすぐ暁の頃合いです。・・・・いよいよなのですが、その耳に付いているのはもしかして?」
「ああ。当たり。この川中島上空にゲート反応がある。いつ開くか分からない。もしかしたらこの戦が終わったら開くのかなと思っている」
「だからですか。よく上を見ているのはという事は船も来ていると」
「そういうことだ。まあ今は今の戦に集中しようか。光璃も海津城を出て、陣を構えている頃だろ」
「日の本最強と呼ばれる武田軍団一万五千と、美空様の指揮を受けた越後勢八千ですか・・・・」
「戦の常道でいえば、これだけの戦力差があった場合の趨勢は明らかだけど・・・・」
「・・・・ですが、相手は野戦では負けなしと言われる美空様ですからね」
美空が野戦の指揮を取る所は見たことがないが、平時の行軍でさえ、小波が見失うほどだ。まあこちらは掴んでいたし反応もあった。それに対して
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