二十三章
若神子城×ザビエルの正体について
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か鬼かまでは知りませんが、一真様の刀に興味を示している」
「・・・・そう考えると確かに一真様の居場所もあまり喧伝するのはまずいかもしれませんね」
「です!大将首の場所が分かると、すっごく攻めやすいです」
「それと同じように、俺らでもこれから向かってくる長尾勢の位置特定をしている。それに久遠が知っていても公にはしないほうがいい」
ザビエルが遠くにいるとは思えない。それはここにいる者達も思う所だ。俺らはザビエルの姿は歴史上の人物として知らされている。越前に攻め入った前後からもザビエルの姿や形はなかった。鬼が出ていた、三好衆に絡んできた。越前が鬼の手に落ちた、砥石城に鬼を連れてきた南蛮人。この情報は確かな情報だ。全てがザビエルの手によるものというのは俺達は持っていない。今もだが。
「砥石城に現れたという南蛮人も、正体は分からぬままですしね・・・・」
「そうだな。弾正がそれらしき南蛮僧を見た、という情報のみ」
「それとて影武者の可能性もあります・・・・」
「それなのに、全ての事象はザビエルやその一味が巻き起こしたものだと、信じ込ませていた。・・・・なぜ?」
「・・・・ザビエルの正体については、まだ言葉に出す訳にはいかない。出すと現実になる可能性がある。今はそんなのを考えるんじゃなくて、今戦うので集中でもしようや」
「そうですね。いらぬ情報を得ると将が動揺しますから」
まあさっきも言ったがザビエルではなく、あいつが全ての元凶だとは知っている。でも今ではなく、この戦のあとに話せばいいことだ。三河の事を気にしていた綾那達にとってはいらぬ情報だったが、顔は先ほどよりも明るくなったからいいか。元凶は久遠の近くにいるがまだ大丈夫だと信じればいいし。
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