二十二章 幕間劇
赤×赤
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「えりゃああああああああああああああっ!」
「おりゃああああああああああああああっ!」
俺の脇をかすっていくが、紙一重で躱してからの一撃を躱す綾那。十分な気合と共に一撃を込める、それは武人でもあるがその前に俺は戦闘慣れしている。威力と気合を入れたのを理解しながら、回避をするがすぐに次の一手を入れるがそれも躱される。
『まだ俺らの活躍はなさそうだな、相棒』
と話してくるのは俺の相棒のドライグ。それとサマエルに最近来たティア。俺の中にいるが活躍はまだだろうなと考えていた。
「一真様、さすがです。退いてはすぐに攻撃をする、前線を指揮するくらいです」
「一真様と仕合をすると加減を使わない方がいいと悟るのです!このくらいがやる気出るです」
殺気こそはないけど、闘気は鬼を殺す並みだ。だけど、俺の持っている剣はびくともしない。まあ今の綾那は新兵なら気圧されて動けなくなるのがオチだな。たまには身体を動かした方がいいと相手を探してたら綾那がいたからやっているけど、槍と剣では間合いが違うが俺には関係ないね。
「よっしゃ!これでまた俺の勝ち!」
「また負けたのです。ですが、今度こそは負けないのです」
結局夕方までやっていたが、久々にエクスカリバーの能力を使ったからなのか、いつもより余裕に勝てた。俺自身でも勝てるけど、能力使うとさらに俺が勝ってしまうな。
「おーい、旦那ー!」
「っと、綾那」
「分かっているですよ」
俺は空間にしまって、綾那はどこからともなく蜻蛉切りをしまったと同時に粉雪が顔を見せたのは、同時だったけど。
「ああいたいた。探したんだぜ!」
「粉雪、どうしたんだ?」
「典厩様がお呼びなんだぜ。二人もついでだから一緒に来るんだぜ」
「もしかして鬼でも出た?」
「旦那の言う通り、鬼が出たんだぜ!」
「鬼が!?」
俺達が粉雪に連れられている間に俺は通信機でトレミーに連絡したら、やはりいるようだ。しかも普通の鬼では無さそうと言っていたが、上段の間に着くと通信をやめた。そしたら既に詩乃達が心と話し込んでいるところだった。
「一真様、お疲れ様です」
「詩乃達も呼ばれたのか」
「はい。部屋で書見をしていたら、心さんから鬼を発見したというお話が」
上段の間にいるのは、心に粉雪と、俺ら一真隊のメンツだけ。他の武田の将は顔を出していないようだ。
「・・・・また普通の鬼ではない強化版のでも出たのか?それか下山の防衛線突破でもされた?」
「さあ。話に聞く限りでは、下山を守る武藤殿と山本殿はかなりの手練れということでしたが・・・・」
「そうなると、必然的に考えるのは強化版の鬼か」
山本勘助は、越後にもその名を轟かせる名将。
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