二十二章 幕間劇
赤×赤
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を立証したわけで、これに関しての報告をしたら光璃たちもようやく理解するだろう。まあ粉雪は綾那たちを見て認めていたけど。
「粉雪さん、一真様はどうでしたか?」
「こちらの鬼は普通の鬼じゃなかったぜ。もし旦那がいなかったらやられていたかもだぜ!さっきの剣捌きといい、光るものといい。そして赤備え隊よりも真っ赤な鎧は初めて見たんだぜ。あれを見たら誰もが認めてやるぜ!にしても、旦那も悪いんだぜ。あんなお家流を持っていたなんて、先に見せていたらすぐに認めてやったのに」
綾那の頭を撫でていた手は俺の背中にバシバシ叩くが、今は鎧着ているから全然痛くない。まあ逆に粉雪が痛がっていたけど。
「ほへ?一真様、お家流使ったですか?」
「あれはお家流じゃないさ、ちょっとした技だ。それに俺の真の姿はこの場では出さないだろ」
「でもあの威力は確かにお家流みたいだったわね。まるで神の雷って感じだったわね」
「綾那もです!」
まあお家流の中には護法五神を召喚する美空のもあるが、俺の場合は違うし。お家流があるとするなら、たくさんあるからな。さっきの息吹もそうだけど、剣での串刺しに各精霊によるもんとか、エレメンツとかかな。
「でも認められたのなら何よりなのです。これで胸張って帰れるですね」
「いつも張っていたが。ところでこの姿のまま帰るの?俺」
「さーて。物見の三つ者どもが帰ってきて何もなかったら、さっさと撤収するんだぜー。旦那はしばらくその姿を維持してもらいたいんだぜ!綾那達が見る限り初めて見たという感じだから、ここや典厩様にも見せたいからだぜ!」
と言っていたが、最後はやはり心のご飯が待っているぜとか言っていたけど。ご飯なら俺らの者が作って待っていると思うと言ったらここ以外の者のを食うのは初めてだぜとかだったが、物見よりもトレミーからの情報ではこの辺りにはもういないがさらに発見したとのことだった。
「おやおや。山の東側に数匹の鬼の群れを発見したと。そちらの物見も同じことを言っているな」
「一真様。やはり、鬼が策を使うようになってきましたね。それでその鬼は?」
「聞く限り普通の鬼だと。そいつらを倒したら夕霧に報告だな」
下山ルートが封じられたから別の道という考えで、別動隊の背後を突こうとしたが。その事といい、策を考えるようになったのはそれだけ知恵を付けているようだな。まあ金ヶ崎みたいになるんだったら、黒鮫隊ので一気に殲滅だが。
「ちょ・・・・もう旦那の見定めも終わったんだから、鬼とかいらないんだぜ!空気読めないんだぜ!」
「じ、自分に言われましても・・・・」
「ですっ!早く帰って美味しいご飯を食べるです!」
『ぶっ殺すだぜ/です!』
あーあ。こういうパターンで行くのか。
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