二十二章 幕間劇
赤×赤
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と思いますが・・・・相手の動きは把握できているのですか?」
「もう三つ者が出てるんだぜ。相手の位置や出てきそうな場所はだいたい分かってるし、どこに隊を置くのがいいかは次の報告で決めるんだぜ」
相手の鬼ならそうだと言いたいが、俺らのターゲットはただの鬼じゃないって事を知っているのは俺と綾那と歌夜のみ。強化版の鬼とドウター化した鬼は簡単に倒せない相手だし、もうその情報は劣化しているな。俺らが掴んだ情報だと、今俺らの部隊が光学迷彩を使っての牽制で動きを止めている。
「旦那は何か他にいい作戦があるんだぜ?」
「そちらに策があるんなら、俺らはそれに従うのみ。ただし、予想外だったら俺の指示に従ってもらうが。いいかな?」
「ふーん・・・・。その予想外というのはまだ教えてくれないだぜ?」
とか言われているが、赤備え隊の実力も知りたいし、今は粉雪の言う通りにしておくが。
「旦那ー」
「何?」
「鬼退治が終わったら、ちょっと勝負しようだぜ」
「勝負すんのは別にいいとして、他に理由があるからじゃないのか?」
光璃が認めた相手だけど、兎々みたいに納得できないとか言っていたがそれを気に入らないというのではと思った。まあ勝負してもいいけど、奴らを倒せたらいいと思った。
「山県さま!物見が戻りました!」
俺や綾那と歌夜の実力を見定めるとか言っていたが、俺は逆に粉雪の部隊を見定めるね。
「何か俺らが囮役って感じがすんの気のせいか?」
「私もそう思います。前に行かせておいて、見定めるからだと」
「でも、先手ですよ先手!策もちゃんとあるし、囮だっていうならその囮が本隊も食い破ってやるですよ!」
「まあ、綾那がいいならいいか・・・・。でもあれもいるでしょう?一真様」
「まあな。あれがいるのはほぼ間違いない」
と俺らが話していると、どうやら鬼共が姿を見せ始めたようだった。見たら普通の鬼だが、さて、強化体とドウター化した鬼は奥にいるだろ。
「なら、てめえら行くぞ!」
「応!」
「総員、突撃ぃっ!」
鬨の声が聞こえてきたのは、俺達がいる辺りからはるか先、右左口路の山から下りてすぐの辺りからだった。俺の分身体と綾那たちがいるからであって、ここにいる俺が本体な訳だ。
「おー。始まったみたいだぜー」
「ああ。ところでよかったのか?」
「何がだぜ?」
「綾那たちに先手をを譲るの。本当は粉雪も暴れたいんだろ?」
「妹分には良い所を譲るのがお姉ちゃんなんだぜ」
「ほう・・・・。でもそれだけじゃないんだろ?」
「先手は乱戦になってバタバタするから、旦那の戦いっぷりがよく見られないんだぜ」
「そう言うとは思ったけど、先手にも俺がいるけ
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