二十二章 幕間劇
赤×赤
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ちょっと、綾那。粉雪さんに悪いでしょ」
「気にすんなだぜー。そんなの、お互い様だぜ」
とても緩い会話だな。妹分ならそういうノリOKみたいな感じなのか?
「あ・・・・でも、大丈夫です。お気持ちだけもらっとくですよ」
「ちぇ、何だぜ。せっかく妹が出来たと思ったんだぜ?」
「よく考えたら、今は一真隊の皆が姉妹みたいなものだったです。もうお姉ちゃんも妹もたくさんいるですよ」
「綾那・・・・」
まあそういうと思っていたけどな。一真隊は上から下まで揃っているし、姉は梅で妹は鞠辺りかな。黒鮫隊は別件だ。
「へー。・・・・そういえば、旦那の恋人って何だかたくさんいるって聞いたんだぜ」
「そうですね。歳で言えば私たちが真ん中辺りですから、ちょうど姉も妹もそこそこいるような感じですね。黒鮫隊は半分一真様の奥さんになりますが」
「そんな大所帯の家族だったら、あたいの方が羨ましいんだぜ」
「だったら粉雪も綾那たちの家族になればいいです」
おいおい。粉雪も緩いと思ったら、今度は綾那もかよ。
「んー。それって、旦那の妾になるって事だぜ?」
「です!」
「家族が多いのは楽しそうだけど、そういうのはまだちょっと遠慮しとくだぜ。あたい、まだ旦那のことそんなに信用してないんだぜ」
「何か余計なことだと思うのだが、素直と言うべきなのか。まあ信用するんなら、鬼を倒すところを見せればいいいところさ」
「そうですね。実力見せれば、気が変わるかもですね」
まあ裏でコソコソ話されているよりかはマシだけど。
「旦那はお屋形様の恋人になったけど、旦那らしいスゴイ所とか全然見てないから、信用出来るか分からないんだぜ」
「一真様は凄いですよ!阿弥陀様のお使いで、田楽狭間に現れたときもぴかーって光ってたです!」
「そうなんだぜ!?やっぱり旦那、凄い力とか持ってるんじゃないのかだぜ?」
「まあ言い分は間違いではないけど、訂正を入れるなら阿弥陀様のお使いじゃなくて神そのものな。あと田楽狭間のときに光ったときは今でも見せられるけど。例えばこういう風にっと」
俺は馬に乗りながら6対12枚の翼を出してからぴかーって光らせてみて。そしてその後、光を纏いながら馬を走らせたけど。その間に翼をしまったが。
「この光です!」
「旦那、マジで神様なんだぜ!?」
とか言っていたが、ここはマジと言わせてもらおう。何の神かはあとでのお楽しみなんだが。山が近付いてきたから例の右左口路らしいが。
「で、ここから先はどうすんの?」
「山道に入ったら動きにくいから不利になるだけだぜ。それよりも、山から鬼がまとめて下りてきた所を平地で後ろから叩くんだぜ」
「背後からの攻撃はいい策だ
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