二十二章 幕間劇
垣根の修理×美味しいご飯
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そう答えると空気が明るくなるのが分かる。それに一緒に調理したり食べたりすると、一緒に喜びもするしな。自分の良い所は自分自身ではなかなか見えないところがある。もちろん俺にもある、部下から見て良い所は?と聞くとたくさんあると聞いた。それに光璃も魅力的なんだから。
「お屋形様ー!」
光璃と話をしていたら、庭の向こうから聞き慣れた声がやってきた。
「何?」
「春日様が、部隊の運用れちょっとご相談したい事があるそうなのれす!織斑一真は『パシイィィィィィィイン』うぅぅぅ!」
「だから呼び捨てにすんなっつうの。それにそれは武田の秘中の秘なんだから言わなくても分かるわ!小娘が!」
「兎々・・・・。めっ・・・・。一真」
「気にしないで行っておいで」
「お昼・・・・」
「別に今日じゃなくても、別の日があるだろ。夕飯のときでもいいし、光璃の都合がいいときに誘ってな」
別に待つという選択肢もあるだろうけど、部隊の編制なら長くなるに違いない。今日の昼は自分で食べるしかあるまい。
「じゃあ、夜」
「よし。夜に行くから、約束」
そう言うと、光璃は無言で小指を差し出してきたので小指を出す。そして絡め合わせてから、約束をすれば光璃は安心したように微笑む。
「それじゃ、一真。また」
「行ってらっしゃい。また夜にな」
と光璃と別れてまた一人での行動となる。あの作業のおかげで結構腹減ったからな、それに時計を見るとちょうど12時だし。トレミーだと食堂がいっぱいのようだ。俺の腹は鳴っているが、何か軽食でも食おうかな。基礎代謝は元々高いし、食べるときは結構食べるから。
「あれ。おーい、旦那ー」
「ん?」
「何やってんだぜ?こんな所で」
「腹減ったから何か食おうか考えていたところ。二人もご飯か?」
縁側に腰掛けて、粉雪は大きな丼にご飯をよそってもらってる。それを見ると凄く腹が減ってくるな。
「はい。出陣の支度も一息つきましたから、こなちゃんと軽いものでもと。お腹が空いたのでしたら、一真様もよろしければ」
「いいのか?」
「構いませんよ。ご飯もお茶碗も余分がありますし」
「・・・・準備早いな」
「ここの前は、兎々ちゃんや夕霧様も良く通りますから」
「だからか、ご飯を大量にしてあるのは?」
粉雪の脇に置いてあるおひつは、二人分には思えないほど大きなものだった。中身がそれに比例している訳ではなさそうだけど。
「はい。湯漬けですが、構いませんか?」
「湯漬けかぁ。お茶漬けの素か」
「お茶漬けって何ですか?」
「ご飯にお茶をかけて食べる事をお茶漬けという。それの元が湯漬けなんだ、だから俺らの知っているお茶漬けの素がこれ
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