二十二章 幕間劇
一真隊及び黒鮫隊の指揮系統
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ら。・・・・こんなの、とてもこーよーぐんかんには載せられないのら」
そりゃそうだろうな。仲間になった時点で出来上がっている部隊なんだから、他のがやろうとしても無駄になる。
「悪いな。織田家の中よりも知らないからな」
「それが良人殿のやり方という事なのだろ。それはそれで面白かった。・・・・さて。桃も食ったし、支度に戻るか」
「うぅ・・・・織斑一真、覚えておくのら『パシイィィィィィイン』うぅぅぅ・・・・」
「だから呼び捨てにすんなと何度言えば分かるんだよ」
「良人殿の言う通りだ。あと兎々、貴様には出陣における心構えを説いていた最中だったな。そちらもしっかりと話しておかねばな」
「あうぅ・・・・そういうのはもう聞き飽きたのら・・・・」
「・・・・一真?」
「ん?どした、光璃」
俺達の元にふらりと姿を見せたのは、光璃だった。手には一抱えのある重箱を抱えているが。
「一真たちこそ」
「お、お屋形様!」
「春日たちと話をしていたのだが、どうかした?」
「兎々と・・・・桃」
そう呟いて開けた重箱から覗くのは、甘い匂いと、一口大に切られた桃だった。
「・・・・・」
あーあ、さっき兎々に散々桃を食わしたからな、お腹一杯でも光璃のお願いは聞くらしい。まあ俺は食べていないけど、あとでお菓子の材料でもらおうかなと思った。小波ももういないし、春日もシレッと立ち去ろうとしている。
「桃は、新鮮」
「それ少しもらっていいか?お菓子作りに必要だから」
と俺も逃げようとしていたけど、お菓子作りはホントだが。兎々はお腹一杯のはずだが、光璃のためならお腹一杯に食べて見せると言ったそうな。兎々、お前は甲斐一のもののふだよ。結局もらった桃以外を食った兎々であったけどお菓子作りのためにわざわざ翼を出してから、桃を持ち飛び去った。そしてトレミーで桜花たちと新鮮な桃を使用したゼリーやケーキを作ったのだった。
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