二十二章 幕間劇
陽だまりスケッチ
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方夕霧は微妙で納得していない様子だったが、賛成派が三人いるから勝ち目はない。そんな様子に光璃も薫も楽しそうだ。
「あと、心のお弁当持ってきた」
「わーい!ありがとう、お姉ちゃん」
「かたじけないでやがります、姉上」
「でも・・・・三つしかない」
「あ・・・・」
「一真の分がない・・・・どうしよう」
「そう言うと思って、俺の分は俺が作ってみた弁当がある。皆でお注分けしながら、食おうぜ」
言いながら空間から俺の弁当を取り出す。まあトレミーで作った弁当が役に立つと思って作ってみた。久々に作ったから腕がなまったと思ったが、試しに味見をした部下たちはうまいとかさすがとか言ってたからなまっていないようだった。俺らは四人で弁当を食べながら、俺が作ったのも食べる光璃たち。すると予想通りに何やら落ち込みだした三人。聞いてみると、心のよりめちゃくちゃ美味くて、ズタズタにされたような感じになったと。まあ心のおにぎりとかも美味しかったが、やはり自分で作ったのが一番と思いながら食べていると、光璃たちは小さく呟いていた。
「薫、一真を台所に立たせちゃダメ」
「分かっているよ、お姉ちゃん。言わなくてもそうするよ。桜花さんの言う通りだった」
「心のより美味しいだなんて、料理界は広いでやがる」
とか言っていたけど、俺にはダダ漏れだった。
「姉上。全体の進み具合はどうでやがります・・・・あうっ」
「・・・・めっ」
これは癖になっているに違いないくらいの仕事中毒者だ。叱られたばかりなのに聞いてくるとは、また夕霧の額につつかれていた。
「今日はお役目の話、禁止」
「あぅぅ・・・・余計気になるでやがりますよ・・・・」
「問題ない。一日夕霧が休んでも、みんなが何とかする」
「そうだよ。一門衆だって、石見が動いてくれているんだから」
「嬉しいでやがるような、寂しいでやがるような・・・・」
とまあこんな感じだったが、光璃はいつものお返しだそうで。まあ色々走り回っている夕霧は、働きすぎだろと周りのメンツは思うに違いない。俺を見習えと言っている薫であったが、働いている姿を見た事ないという夕霧だった。
「俺は一真隊については何もしていない。主に前線での指示とかをしている、今する事は夕霧の監視が仕事だと思っているが。仕事中毒者を放ってはおけない。それにあるとしたらこんなところにいないで、空にいる船にいると思うが」
「一真は、部隊の管理をしていない。主に黒鮫隊の事を気にかけている」
そういうことで、今は話しながら弁当を食べているが。で、弁当を食べ終わったところで光璃は行くらしい。
「一真は夕霧の監視をしてて」
「了解・・・・」
とか言いながらも、俺に見習え
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