マクロスF
0794話
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レデレと鼻を伸ばしているからだ」
ギャーギャーと言い争いをしているその横で、ルカとアルトが恐る恐る俺へと声を掛けてくる。
「なぁ、アクセル。その……あのシェリル以外にあの2人と付き合っているってのはともかく、それをシェリルの前で言ってもいいのか?」
そんな言葉だったが、それに答えたのは俺では無く話題になっていたシェリルだ。
「勿論問題無いわ。元々あたしはアクセルに他の恋人がいるって知ってて付き合ってたんだしね。それに……皆あたしが認める程にいい女だもの。醜く嫉妬なんかしたら、それこそ自分の価値を自分で下げるだけよ」
「いいんですか? その、自分の恋人が他の人と仲良くしているところとか……」
「ふふんっ、ま、その辺は問題無いわ。そもそも、アクセルに対して1人で付き合うなんてなれば、身体が保たないし」
最後の声のみは小声であったが、それでも周囲には聞こえていた。
ルカはシェリルが何を言っているのか理解出来なかったようだが、アルトは理解したのか頬を赤く染めながら俺とシェリルを見比べている。
「た、隊長! 隊長は何か無いんですか!?」
そして自分の頬の赤さを誤魔化すかのようにオズマへと声を掛けるが、それに対する返答は小さく肩を竦めるだけだった。
「俺は元々アクセルが複数の女と付き合っているってのは知ってたからな。それこそ、アクセルがフロンティア船団に現れた時から」
そう言えばそうだった。俺が寝ぼけてレモン達の名前を呼んだのを聞いていたのか。
「ふふふ。私達で驚いていては、後でもっと驚く事になるぞ?」
「痛っ! ……え? その、それはどういう意味ですか?」
しつこく蹴っていたクランの足を何とか押さえ、ミハエルが意味ありげに呟いたコーネリアへと尋ねる。
「アクセルの恋人がここにいる私達だけだと、誰が決めたのだ?」
「っ!? ……まさか、貴方達のような美女2人や、あるいはシェリル、戦艦の艦長をしていた方の他にもまだいると?」
「ああ。もう1人、アクセルと最も付き合いの長い人物がな」
「その、ちなみにその人もやっぱり魅力的な人なんでしょうか?」
「そうだな。レモンが魅力的では無いとすれば、私達も魅力的では無くなる。その程度には魅力的だな」
そう告げ、だろう? とスレイやシェリルに無言で尋ねるコーネリアだが、それに対する返答はスレイが苦笑を浮かべ、シェリルは小さく肩を竦めるというものだった。
それを見たミハエルは、再びギギギッと油の切れた機械の如き動きでこちらを振り向き、眼鏡越しでも分かる程に据わった視線を俺に向けてくる。
「アクセル、今日この時程お前を羨ましく、憎く、妬ましく、悔しく、妬ましく、憎く、憎く、憎く、憎く思った時は無い。いいか? これだけは言っ
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