マクロスF
0794話
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以上、バジュラと意思疎通出来るのはランカしかいないという事もあって、初の試みである異世界への渡航に許可が出る訳が無かった。
ホワイトスターの見学ではなく異世界の見学となったのは……まぁ、政治的に色々とあったんだろう。
「ほら、とにかく時間が無いからさっさと行くぞ。日帰りなんだから、時間に余裕はあまり無いしな」
「それもそうだな。おい、お前等フロンティア船団の……S.M.Sの恥になるような真似はするなよ!」
引率の責任者という訳でも無いだろうが、オズマの声に全員がこちらへとやってくる。
そのまま色々と喋りながら、あるいは一部緊張で口数が少なくなりながらもゲートまで移動して、珍しがっている声を無視しながら量産型Wに頼んでホワイトスターに転移する。
ルカやオズマが物珍しげに頭全体を覆っているヘルメット姿の量産型Wを見ていたが、それでも特に何を言うでも無かった。そして……
「ここが、ホワイトスター……って、何もないな」
ゲートによって転移区画に転移してきた中、アルトがどこか拍子抜けしたように呟く。
「そりゃそうでしょ。ここはあくまでも転移区画だもの。他の世界に転移する為の出入り口に過ぎないのよ」
そんなアルトに向け、呆れたような溜息を吐きつつシェリルが言葉を返す。
相変わらずシェリルはアルトに対して容赦ないな。
アルトが不満そうな表情を浮かべて何かを言い返そうとした、その時。
「アクセル? そんなところで何をしている?」
「ほら、今日はマクロス世界の者達をネギま世界に案内するとか言ってただろう。その件じゃないのか?」
「ああ、なるほど」
丁度タイミング良くコーネリアとスレイがエアカーでこっちにやってくる。
「そっちこそどうしたんだ? 今日はSEED世界でオーブを相手にして演習をやるとか今朝言ってたが」
「ああ、連絡の行き違いがあってな。ちょっと調整する必要があってこうして遅れた訳だ」
俺の言葉にそう返事をするコーネリア。
そんな風に話をしていると、いつの間にか俺の後ろにやって来たミハエルが俺の肩を叩いて口を開く。
「アクセル、この魅力的な女性達を紹介して貰えないか? それにしても、シャドウミラーとは世にも美しい華が何輪も揃っている、素晴らしい組織だな」
口元に微笑を浮かべつつそう告げるミハエル。
……ああ、なるほど。確かにコーネリアにしろ、スレイにしろ、2人共が負けず劣らずに魅力的だ。それを思えばミハエルがこうなるのもおかしくはない。
実際、オズマ、アルト、ルカの3人もコーネリアとスレイに感心するような視線を送っているが、それぞれが好きな相手なり恋人なりがいるからだろう。口説きたいというような色は見て取れない。
いや、それを言えばミハエルに
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