sogno(夢)
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私は、大罪を背負った。罪なんてもう、何個も持っているのに・・・・そんな罪と比べものにならない罪を私は、背負ってしまった。
「・・・・大罪。」
わかってる。これは間違いなく死刑だ。死刑じゃなかったらおかしい。・・・・でも、私の罪の重さがわからない奴に殺されたくない。他人に殺されてしまうのなら、私は自分で死をとる。
もう思い残す事は、ない。さようなら。
丈夫な木に紐をぶら下げ、輪になっているところに首を入れて・・・・私は、台を蹴った。
4月15日 Silvana(シルヴァーナ) 死去
ー大罪人・・・・お前の罪は・・・・償うまで・・・・消えは、しないだろう・・・・ー
4月15日に俺は、死んだ。首を吊って。遺書も残した。新聞にもきっと出た。そして土に埋まった・・・・。
「シルヴァーナ?大丈夫かい?」
「?!!」ガバッ
声が聞こえて目が覚めた。俺は、今・・・・ベッドに寝ていた。ブカブカのパジャマ姿で汗だくになりながら。
急いで起きて部屋を見渡す。少し古そうな木造の家だ。歩くと床が軋む。
俺の隣には、俺より大きい男が立っていた。
それよりここは、どこだ?俺の隣にいる奴は、誰だ?そして俺は・・・・?!
わけがわからないまま急いで外に出た。
「シルヴァーナ?!駄目だよ!まだ安静にしないと!!」
外には、緑がえいえんと広がっていた。そして沢山の畑。まわって見てもほとんど緑だ。こんな場所・・・・初めて見た。いや、当たり前か?!俺は、自分の名前もわからないのだから・・・・くそっ!何か思い出せるものは、ないか?!なんでもいいから見つけろ!!
「オルシーニ?」
すれ違った女の子は、オルシーニ(Orsini)と呼んだ。・・・・俺の事か?まわりを見ても俺と銀髪の女の子しかいない。
「オルシーニ!!良かった!目を覚ましたのね?!」
いきなり女の子は、俺を抱きしめた。いきなりすぎてさらに困惑する。
俺の事を知っているのか?そもそも俺は、オルシーニという名前なのか?!じゃあ何で俺は、この子の事を知らないんだ?そういえばさっき男が俺の事シルヴァーナって・・・・?シルヴァーナ?シルヴァーナって聞いたことあるような?!
この謎が解ければ俺の記憶は、戻るはずだ。しかしあと、もう少しというところで何かがプツンと切れる。
「なんだ?後少しで思い出せそうなんだが・・・・浮かばない・・・・何か大切な事を忘れている気がする!!」
「?オルシーニ?」
!!!!頭が・・・・ものすごく痛む・・・・!何かで殴られたような感覚。やばい・・・・意識が・・・・と・・・・ぶ・・・・
バタンッ
「オルシーニ!!オルシーニ!!しっかりして!!」
「!
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