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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
漆黒の騎士は姫と共に戦う
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の<ヴォーパル・ブレイク>で、一気にザザに接近する。
「くっ……」
ザザは刺剣を取り出すと、それを防ぐ。
「お前、それは、剣、か」
「俺の相棒さ。システム外スキル<武器創造>で造り上げた、俺だけの相棒」
そして、そこから回転して<フューチャー・イグニス>。白い剣閃がザザを切り裂く。
「くっ……」
ザザはスタースプラッシュで応戦するが、此方は天城流体術<三ノ型 雷閃・閃撃>で全てを弾く。
「何、だと」
「言っただろう?所詮、殺人者と滅殺者は天と地ほどの差があるんだよ!」
そして、体術スキル<業撃>を発動。
横っ腹目掛け、踵で思いっきり蹴り飛ばす。ミシミシ言ってたのは聞かなかった事にする。
「ぐ、ふ………」
「終わりになんてさせない。お前は、人を殺しすぎた……」
そして、俺は俺のいつもの言葉を言う。
「さぁ、審判の時だ。有罪(ギルティオア)無罪(ノットギルティ)か……当然、貴様は有罪(ギルティ)。監獄に送ってやるよ」
瞬間、<滅殺剣>体術スキル<ストムリーバー>で刺剣を叩き落とすと、胸に蹴りを叩き込む。
「ハアッ!!」
更に、<ブラッティ・デス・ブレイド>二十連撃を発動。菱形の様に連続で斬撃を放ち、最後に回転して一閃する。
「お前は、死んだ人間の家族の事を思ったことは一度も無いのか?」
「決まって、いる。人間は、全て屑だ。それを、殺して、何が悪い」
「ああそうかよ。なら……」
ダークはある構えをすると、左手にもう一つの漆黒の太刀が現れた。
「テメェは地獄で、閻魔に懺悔でもしてろ、社会の塵屑(ごみくず)が」
滅殺剣太刀二刀流禁断技<世界(ワールド)崩壊(カタフストロフ)>全二百五十連撃をザザに放った。
ザザはそれを食らうと、HPを消滅させ、その場に崩れ去る。
「……審議、完了」
ダークはそう言って身を翻すと、そこには、スコープの無い、ヘカートを持った狙撃手の女の子が立っていた。
「……シノン、終わったぜ」
シノンは初めて微笑を浮かべると、拳をぶつけた。
「……さて、後は、俺とシノンだけだが……流石に殺すのは気が引ける」
「それは私も一緒だけどね」
シノンがそう言うと、思い出した様にダークは言う。
「取り合えず、大会での危機は去って、シノンが狙われる心配は無いけど……一応、ログアウトしたらすぐに警察を呼べ」
「でも、………うん、分かった」
シノンはダークに何かを言おうとしたが、納得したらしい。
「よろしくな。俺の方からも依頼主には話を付けておく。遅くとも十分で着くようにしてもらう」
「ん、解った」
「さて、ログアウトするにはまずBoBを終わらせねぇとだな。何かいい案在るか?」
すると、シノンが言う。
「うん。レアケースだけど、北米サーバーの第一回BoBは、二人同時優勝だったんだって。
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