暁 〜小説投稿サイト〜
旧エクリプス(ゼロの使い魔編)
第35話 使い魔品評会
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ュルケは野性味を帯びた美人ではある。黒ひょうの様な凛々しさを持っている。」

「流石はダーリン、どこぞの八方美人のギーシュと違って、ボキャブラリが豊富なのね!」

それを聞いたギーシュは落ち込む。隣で友達のマリコルヌか肩を叩いて、慰めている。
無事に王女の向かい入れを終えた一行は、中庭に設けられた使い魔品評会の会場に向かった。
特設ステージでは2年生の使い魔達が披露される。
各々がこの日に合わせて、使い魔達に仕込んだ芸を見せる。

「我が名はギーシュ・ド・グラモン、二つ名は青銅、使い魔はジャイアントモールのヴェルダンデです。」

ギーシュはその場で沢山の薔薇(ばら)の造花を錬金して、ジャイアントモールを飾って自分もジャイアントモールの前で横になった。
ナルシストのギーシュは、ヴェルダンデの可愛さを強調したつもりである。

「我が名はモンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ、二つ名は香水、使い魔はカエルのロビンです。」

モンモランシーはカエルを赤いリボンで飾って、片手で逆立ちさせる器用な芸を見せた。

この品評会でトリを務めるのはルイズ達のスクウェア・メイジである。

「我が名はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー、二つ名は微熱、使い魔はサラマンダーのフレイムです。」

キュルケはサラマンダーに炎を吐かせたり、擬人化させて魔術を演出させていた。
フレイムは擬人化すると火成岩の黒褐色(こっかっしょく)の甲冑を身に着けており、尻尾の先から炎を出している。

「我が名はジョゼ、二つ名は虹、使い魔はフェンリルのルリです。」

子犬ぐらいの大きさで、真っ白い毛で覆われている。
女生徒からは、可愛いと歓声があがる。
ジョゼはフェンリルに冷たい息を出させる。大気中の水蒸気が昇華してダイヤモンドダストが降ってくる。ダイヤモンドダストが日光を反射させて虹色に輝く。ルリは擬人化すると白い犬耳に白いふさふさの尻尾をした10歳ぐらいの女の子になる。それを見て、再び女生徒の歓声が沸いた。この時、ハルケギニアに萌の文化が生まれた瞬間であった。

「我が名はタバサ、二つ名は雪風、使い魔は風竜(ウィンドドラゴン)のシルフィードです。」

タバサは風韻竜とは名乗らなかった。ハルケギニアでは風韻竜は、絶滅したと思われていたのだ。
シルフィードは華麗に空を舞った。それだけで絵になった。
擬人化するとエメラルドグリーンの甲冑を身に着けており、尻尾は鱗で覆われていた。

「我が名は(ゆめ)一条(いちじょう)、二つ名は星屑(スターダスト)、使い魔は白竜のハクオウです。」

夢も始祖竜とは名乗らなかった。始祖竜は風韻竜を統べる古代竜の一種で、ハルケギニアではその存在を知られ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ