第35話 使い魔品評会
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ュルケは野性味を帯びた美人ではある。黒ひょうの様な凛々しさを持っている。」
「流石はダーリン、どこぞの八方美人のギーシュと違って、ボキャブラリが豊富なのね!」
それを聞いたギーシュは落ち込む。隣で友達のマリコルヌか肩を叩いて、慰めている。
無事に王女の向かい入れを終えた一行は、中庭に設けられた使い魔品評会の会場に向かった。
特設ステージでは2年生の使い魔達が披露される。
各々がこの日に合わせて、使い魔達に仕込んだ芸を見せる。
「我が名はギーシュ・ド・グラモン、二つ名は青銅、使い魔はジャイアントモールのヴェルダンデです。」
ギーシュはその場で沢山の薔薇の造花を錬金して、ジャイアントモールを飾って自分もジャイアントモールの前で横になった。
ナルシストのギーシュは、ヴェルダンデの可愛さを強調したつもりである。
「我が名はモンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ、二つ名は香水、使い魔はカエルのロビンです。」
モンモランシーはカエルを赤いリボンで飾って、片手で逆立ちさせる器用な芸を見せた。
この品評会でトリを務めるのはルイズ達のスクウェア・メイジである。
「我が名はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー、二つ名は微熱、使い魔はサラマンダーのフレイムです。」
キュルケはサラマンダーに炎を吐かせたり、擬人化させて魔術を演出させていた。
フレイムは擬人化すると火成岩の黒褐色の甲冑を身に着けており、尻尾の先から炎を出している。
「我が名はジョゼ、二つ名は虹、使い魔はフェンリルのルリです。」
子犬ぐらいの大きさで、真っ白い毛で覆われている。
女生徒からは、可愛いと歓声があがる。
ジョゼはフェンリルに冷たい息を出させる。大気中の水蒸気が昇華してダイヤモンドダストが降ってくる。ダイヤモンドダストが日光を反射させて虹色に輝く。ルリは擬人化すると白い犬耳に白いふさふさの尻尾をした10歳ぐらいの女の子になる。それを見て、再び女生徒の歓声が沸いた。この時、ハルケギニアに萌の文化が生まれた瞬間であった。
「我が名はタバサ、二つ名は雪風、使い魔は風竜のシルフィードです。」
タバサは風韻竜とは名乗らなかった。ハルケギニアでは風韻竜は、絶滅したと思われていたのだ。
シルフィードは華麗に空を舞った。それだけで絵になった。
擬人化するとエメラルドグリーンの甲冑を身に着けており、尻尾は鱗で覆われていた。
「我が名は夢・一条、二つ名は星屑、使い魔は白竜のハクオウです。」
夢も始祖竜とは名乗らなかった。始祖竜は風韻竜を統べる古代竜の一種で、ハルケギニアではその存在を知られ
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