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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第1部
第10話 激闘、横須賀沖迎撃戦〜其ノ壱〜
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本作戦への参加を表明します」
「ちょっ??…姉さん……それは…」
「俺たちも居るぜ?」
「我輩達もだ」
「我々も居ますが?」

木曾や千歳、利根と筑摩、霧島、横須賀派遣艦隊のノースカロライナまでもが同じ書類を手に前に出た。

「実は…」
「我々もな…」

各艦の艦長までも同じ書類を手にしている。
オブサーバーのほぼ全員が書類を手に、まるで悪戯に成功した子供のように笑っている。
周りからクスクスと笑い声が聞こえてきた。
どうやら俺は嵌められたらしい。

「俺もです」

更には葛葉提督まで。
俺はため息混じりに額に手を置いた。

「全く……命の保証は出来ませんよ?」

俺は顔を顰めながら、今迄の作戦指令書を破り捨てた。


???


1時間後
午前零時

「提督、横須賀港を出た。
時間だ」
「ああ。
……迎撃艦隊各艦、進路を北へ」
「ヨーソロー、各艦、進路を北へ。
航海長、両舷半速、取り舵一杯ぁーいッ??」
「ヨーソロー、両舷半速ぉーッ??取ぉーーり舵ぁーーじ一杯ぁーーいッ??」
「いざなぎ型1番艦より発光信号、命令了解、両舷半速、取り舵一杯ッ??
各艦も続きますッ??」

大小様々な時代の艦艇によって構成された艦隊が綺麗な輪形陣を敷きながら回頭する。

第1024鎮守府所属の護衛艦隊旗艦加賀と千歳、横須賀派遣艦隊のエンタープライズ、ヨークタウンによって構成された空母群を中心に、正面にリンドヴルムが陣取る。
更に空母群の左翼を霧島、響、筑摩、いざなぎ型ミサイル重巡洋艦1番艦いざなぎ。
左翼をノースカロライナ、木曾、利根、いざなぎ型2番艦いざなみ。
最後尾に測的支援艦いざよい、わだつみ型対潜駆逐哨戒艦8番艦かぐづちを配置した艦隊だ。

「対潜、対空、対水上警戒を厳となせ」
「了解、各員警戒を厳にせよ」

濃霧の中を突き進む艦隊を、異質な静けさが包み込んだ。
あらゆる対空砲とソナー群が海域を睨みつける中、唐突にその時はやって来た。

「測的支援艦いざよいより入電ッ??
12時方向約20000、海上に霊子変動ありッ??
敵艦隊ですッ??」
「対潜駆逐哨戒艦かぐづちより入電ッ??
同海域海中に霊子変動ありッ??
潜水艦隊ですッ??
潜水空母3、巡航潜水艦12ですッ??」

艦隊に緊張が走る。
遂にその時がやって来たのだ。



「艦隊各艦に通達、現時刻を持って、星一号作戦を開始するッ??」


ついに、後の世に語り継がれる事となる奇跡の海戦≠フ火蓋は落とされた。


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