第1部
第10話 激闘、横須賀沖迎撃戦〜其ノ壱〜
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艦や艦娘の使う霊子通信の阻害が可能と言うおまけ付きだ。
それらの情報を基に今作戦……星一号作戦≠ェ立案された。
「……ブリーフィングの時間だ。
少尉、ブリーフィングルームへ来て欲しい」
「…はっ??」
???
「作戦を再確認する。
1度しか言わんからよく聞けっ??」
ブリーフィングルームの上座に立つラトロワの透き通るような声が響く。
MSパイロットと各部署の代表、そして作戦海域までの護衛に着く帝国海軍の駆逐艦隊の各艦艦長や提督、艦娘が詰めるブリーフィングルームに、俺達の姿はあった。
「本作戦の流れは次の通りだ。
……まず本艦は横須賀港を出港した後、護衛艦隊と共に北上し……作戦海域に発生中の濃霧に紛れながら敵艦隊に接近。
敵艦隊の索敵範囲内に入り次第、ミノフスキー粒子を散布。
単艦で特攻を仕掛ける。
敵艦隊上空100にレーザー誘導でミノフスキー弾頭を搭載したミサイルを撃ち込み、敵艦隊の動きを阻害。
その後提督の搭乗するバーサークヘリオンが突出、敵の出鼻を挫き……本艦のハイパーメガ粒子砲で敵艦隊中枢に打撃を与える。
その後、各MS隊は急速展開、敵艦隊を各個撃破…殲滅するっ??」
ラトロワの掌が、ブリーフィングルームのモニターを叩いた。
室内……帝国海軍関係者や提督、艦娘達にどよめきが起こった。
帝国海軍側は敵艦隊の撃退を要望しており、単艦ではそれが限界だと思っていたのだろう。
敵艦隊殲滅を意図も簡単に成し遂げると発言したラトロワに衝撃を受けたのだろう。
「本作戦の肝は、何と言っても最終段階……各MS隊の働きに掛かっている。
1隻でも多く奴らを撃滅し、人類勝利に貢献する事だっ??
…此方も全力を尽くす。
諸君等の双肩に、我が艦の命運を託すっ??
……提督、頼む」
ラトロワに導かれて壇上に立つ。
「艦長の言葉にあったように、この海戦は人類勝利に必要不可欠だ。
無論、我々も無傷では済まんだろう…。
だが、我々はエインヘリアルだ。
あの世界に蔓延るモグラ共とは違う。
軍人の役目は、力なき民間人を護ることにある。
我々が敗北すれば、次は日本国民が犠牲になる……。
ジオンや連邦という蟠りを乗り越えた諸君になら、実現できない作戦では無い。
……済まんが、諸君等の命をくれ……幸運を祈る」
「准将閣下に対し、敬礼ッ??」
一糸乱れぬ敬礼に答礼し、オブサーバー達に向き直る。
「何か進言のある方は居られますか?」
「……その作戦、一考の余地があります」
1024と銘打たれた腕章をつけた加賀が、1枚の書類を突き出しながら言い放った。
書類には、親父と煌武院悠陽殿下の名前と、指令書の文字が書かれている。
「第1024鎮守府所属、正規空母加賀…
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