暁 〜小説投稿サイト〜
聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫
第2巻
謁見の間×神国王創造神登場
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に活力はない。背筋は真っ直ぐ伸ばしているが、ゆったりとした衣から伸びている手は、骨と皮膚しかなさそうなぐらい細く見える。ちなみに今代の王はプトレマイオス神国の王や関係者を見た事も無ければヴォルン大公と聞いても聞いた事がないと言うだろう。前代の王からは随分とプトレマイオス神国の王や関係者から打擲や一喝を受けているので、今代の王はそういうのを一切聞いていない状態だと聞く。ちなみに我はアリファールから見ているので、天井しか見えんが声だけは聞こえる。

「陛下の仰る通りにございます」

「何か理由あっての事か。申してみよ。返答次第によっては、そなたの軽率な振る舞いに相応しい罰が下るであろう」

「陛下のお許しを得て申し上げます」

エレンの内心では、ティグルやリムからの打ち合わせ通りの展開となったので、出来るものならやってみるがいいと思った。態度だけは神妙にエレンは答えた。この後にティグルの予言通りとなれば、プトレマイオス神国王の創造神黒鐵様が登場すると予言されている。

「雇われたのです」

謁見の間が静まり返った。ヴィクトール王は一瞬言葉を失い、痩せた身体を震わせてエレンを凝視する。エレンはあくまで表面上は、謹厳な態度を崩さない。

「雇われた、とは・・・・何者に?」

「ティグルヴルムド=ヴォルン、ブリューヌとジスタートの間にいる傭兵団の頭をしている者。彼がプトレマイオス神国が攻められるとの事で兵を貸してくれと言ったので、私を指揮官として一千ばかり」

「ジスタートの戦姫ともあろう者が、傭兵団の頭に兵を貸したなどその傭兵のような真似事を・・・・。今プトレマイオス神国と申さなかったか!」

王の反応に我はやはりと言う感じであったな、プトレマイオス神国と言ったら驚きいっぱいであっただろう。ヴィクトール王は歯軋り混じりの唸り声が漏れる。その反応をスルーしたエレンは、ブリューヌ王国の現状を説明してからテナルディエ公爵とガヌロン公爵の激突が近い事も述べた。

「我がライトメリッツはブリューヌ王国の隣接していますのが、プトレマイオス神国であり国境と接しています。ブリューヌ王国に内乱が起これば火の粉は神国と我が国に降りかかるでしょう。そこで神国の傭兵団の頭であるヴォルンに我らを雇わせ、傭兵団を盾としてから火の粉を防ぐ事にしたのです」

「火の粉が降りかかるというのは、そなたの思い込みに過ぎないのではないか」

ヴィクトール王は意地悪く顔をしかめたが、内心ではとても動揺していた、プトレマイオス神国の関係者と王のみがジスタート王に進言できるのだから。歴代の王は初代以外の者は打擲を何回もされたと歴代の王の書には書かれていたので自分もされるのではと、ビビっていた様子が見える。

「思い込みと仰いますが、陛下。テナルディエ公爵は
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ