第2巻
今までとマスハスからの報告
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か、約束事は直接神を呼んでは誓約書を書かせる事が神国流だ。
「ヴォルン大公はエレオノーラ様の客将となりましたが、彼が神国のヴォルン大公である事、プトレマイオス神国全体の領土を持ち、神国に火の粉がかかるならジスタートと共に払う事で契約は成立されました」
「なるほど。神国はジスタート王国を創ったともされている、そのジスタートが神国に力を貸すのは理解した。ブリューヌ内乱という火の粉がかかろうとすれば、プトレマイオス神国はブリューヌ内乱を鎮める力を持っている。ジスタートも加わるとなると大変有難いが、それでよかったのだろうか?神国はブリューヌ王国外であるが、テナルディエ軍やブリューヌ軍を二度倒している神国相手に他国と力を合わせて攻め込む口実にもなる時もジスタートが守ってくれるのか?」
ブリューヌ内乱を他国であるプトレマイオス神国が鎮めようとすれば必ずブリューヌ王国内にいる者達が、神国を滅ぼそうと考えるはず。その時になったらどうするかをリム問いただしたのだった。
「そうなりましたらジスタート王が戦姫を使い、プトレマイオス神国を守護しますでしょう。ですが初代王は七戦姫を従わせましたが、初代以降は従わせていません。ですがそれを一喝出来る者も神国の者と聞いております。それにブリューヌ国王陛下とティグル様は繋がりが太いと聞いています」
それを聞いたマスハス卿はホッとしたのであった。まあジスタート王を何とかするのもこちらの仕事だと思っているし、ブリューヌ王国で内乱が起これば必ず介入する国がプトレマイオス神国だからな。そしてニールが聞いたのだが、ガヌロンの兵やガヌロンをどう食い止めていたのかを。ガヌロンも神国を滅ぼそうと思っている者の一人だからなのか、そう聞いていたニール達だった。
「正直運がよかったと言いたいくらいだ、神国を襲うかもしれんと兵を動かしてはいたが時間稼ぎしか使っておらんよ」
ガヌロンが自身の領土であるルテティアから二千の兵を発たせたのは、テナルディエ公爵よりも三日早かった。それぞれ神国までの距離はほとんど変わらない。順調に進めば、ガヌロン軍はテナルディエ軍に先んじて神国に侵入し滅ぼそうと考えだった。ガヌロン軍を止めるためにマスハスが最初にした事は、近隣の諸貴族への呼びかけだった。それもマスハスと同じ小貴族で、中立を望んでいる者の自分では何を言っても耳を傾けてもらえないだろうと諦め、動けないでいる・・・・そんな者達に声をかけた。貴族がそうした考えを持っているかは、プトレマイオス神国に助けられた貴族ばかりであったために、神国を助けようと各地へ回っている事を知ったので、すぐに呼び集める事が出来た。集まったのは四人だったが、この数でガヌロン軍と接触し酒と食事を用意して二千の兵をもてなしをしたらしい。
「ではガヌロン軍は最初から
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