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インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
なんか実習
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何だかんだで、織斑がクラス代表になる。俺がスポンサーの意向で代表を辞退したことをオルコットに伝えた結果、辞退し、織斑に譲ると言ったらしい。まぁ俺にとってはどっちでもさして変わらないけど

ちなみに、それを知った時の織斑は微妙な顔をしていた。写真とりたかったぜ

そして実践の授業が始まる。

「ではこれよりISの基本的な飛行技術を実践してもらう。織斑、オルコット、黒鉄。試しに飛んでみせろ」

ポケットに昨日ジュースを買った時のお釣が入っていたので、小銭の音がなるように跳び跳ねてみた。

「馬鹿者が、カツアゲじゃない」

降り下ろされる出席簿をISを展開しながら左腕で受ける。左腕は0.1秒、その他は0.4秒で展開した。

「なかなかやるな」

「脳みそは大切なんでね」

「お前たちも早くしろ。熟練したIS操縦者はオープンまで1秒とかからないぞ」

オルコットはすぐに展開したが、織斑はてこずっているようだった。干<てこずっているようだな、手を貸そう。ではないな。

ようやく織斑が展開し終わる。

「よし、飛べ」

スラスターを全開で起動し、上昇する。速度はマッハ4、通常時の最高速度だ。

続いてオルコット、そしてのろのろと織斑が上昇してくる。

「何をやっている。スペック上の出力では白式の方がブルーティアーズより上だぞ」

「一夏さん、イメージは所詮イメージ。自分がやりやすい方法を模索する方が建設的でしてよ」

「そう言われてもなぁ。大体、空を飛ぶ感覚自体がまだあやふやなんだよ。なんで浮いているんだ、これ?」

「説明しても構いませんが、長いですわよ?反重力力翼と流動波干渉の話になりますもの」

「わかった。説明はしてくれなくていい」

「そう、残念ですわ。ふふっ」

青春だなあ

あの試合以来、オルコットは明らかに織斑に対して好意を向けていた。もっとも、その織斑はそれにまったく気付いてないが…。

「一夏さん、よろしければまた放課後に指導してさしあげますわ。そのときは二人きりで…」

「一夏、いつまでそんなところにいる。早く降りてこい」

うるさいなあ。見ると、山田先生のインカムが篠ノ之に取り上げられている。

「ちなみに、これでも機能制限がかかっているんでしてよ。元々ISは宇宙空間での稼働を想定したもの。何万キロと離れた星の光で自分の位置を把握するためですから、この程度の距離は見えて当たり前ですわ」

「織斑、オルコット、黒鉄、急降下と完全停止をやってみせろ。目標は地表から10センチだ」

先ほどと同じく最高速度を出す。地表1mでスラスターの逆噴射で回転、地面に剥けて噴射し、機体を止める。止まることには成功したが、噴射炎の熱で地面はボロボロになった。
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