第1巻
対テナルディエ軍(1)
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示すニール。俺は耳に通信機を付けて誰もいないのに話している姿を見ていたエレンとリムは何をしているんだ?と声をかけようとしたらメイドのティッタが1本指で静かにというジェスチャーをしていた。
「ご主人様の左耳に付けているのは、遠くの者と会話が出来るモノです。あれは我が神国の者ならば誰でも持っています」
「そんなのがあったとは初めて聞いたが、ティグルがどうやって敵がここに来るのもあれで知ったのか?」
「はいその通りでございます。それとここの障壁はただの壁ではございません、あとでご主人様から説明があるでしょう」
通信が終えるとエレンとリムに到着前の戦闘についてを話してから、次の戦についてを考えたのだった。一方撤退をしてからテナルディエ本隊は残った兵達と共に後退をし、戻った斥候の報告に驚いたザイアンだった。
「最初の初撃によって、壁を破壊しようとした兵士達がかなり離れた距離からの狙撃で我が軍は一度後退をしてから再度突撃しようにも、神国の兵達によって弩よりも正確射撃で脳天に射殺をされて行ってから反撃しようにも射殺していく一方。地竜を出したら謎の人型によって簡単に殺されました!」
「バカな!竜だぞ、普通の武器で対抗できるもんではないはずだ!」
「それと我々を追撃した後に援軍としてジスタート軍が来ました!黒竜旗を掲げて追撃してきました!」
「ジスタートだと?バカな。奴らどうやってこんなにも早くここに来れたのだ?ここからは山脈があってそう簡単に来れないはず」
追撃から逃れた兵士達は、皆真っ青で怯えた怪物を見たような感じで神国を恐れていた。ザイアンは兵達を見つめるが、自分が後退をした後の神国の勢いは竜並みに破壊力を持っていた。更に地竜があと二体まで減ってしまったとすれば、奴らは何かしらで地竜を葬ったに違いないと思ったのであった。今回率いてきた兵の半分はディナントの戦いに参加している。敗北の恐怖と不満をなるべく早く取り除きしたかったが、先に蹂躙したのはこちらではなく到着したヴォルンの一声で蹂躙してきた。
「兵の数は?」
「約五千です」
ザイアンは苛立ちを覚えた、ここまで来たときは一万もいて士気も高かったが、硬い壁に壊れない苛立ちとヴォルンが戻ってきた事により神国からの攻撃を喰らい改めてプトレマイオス神国は敵としては最悪な敵だと思った。
「敵の数は?」
「ジスタート軍が来る前は三百程度で、現在ジスタート軍を加えると千三百ほどかと」
たった三百の兵達で一万と竜を殺せる兵器があるとは知らされていないからか、ますます苛ついていたザイアンだった。五千の兵を三つに分けた、第一陣は槍兵と弓兵で二千。後方に、騎士で編成された第二陣、同じく二千と地竜二体。更に後方に本隊の一千と飛竜と火竜。ブリューヌ軍の伝統的
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