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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫
第1巻
戦いの前
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た一千の騎兵とエレンとリムだった。ルーリックもいるが、先に行ってしまった俺を追いかけるように夜叉達に先導されて行ったのだった。

一方一万の軍を先頭に立ち、堂々たる態度でザイアンは飛竜を進めている。一度飛竜に跨って空を飛んでみたが、予想以上の速度と強風によるものと異常なる冷たさで断念した。それ以来、ザイアンは飛竜を歩かせているし火竜もだが。一度火炎を吹かせてみたら強力な竜の息吹だったので、これならイケると思ったザイアンだった。飛竜の後ろには地竜を八体進ませている、まるで山のようで巨躯だったがこれなら何も怖くないと思っていた。兵達は巨大さに圧倒されてなるべく距離を置いていて行軍していた。ここに来るまで何もないが、道は整えてあるとぐらいしか思っていなかった。プトレマイオス神国からどの道だろうが、ちゃんと舗装されていて道は石畳ではないのでこれはどういう技術かと考える兵達。

「ちっ、ここは道が舗装されている以外は何もないのか。つまらんが、神国を潰したあとは女共を連れて帰るのも一興だろう」

そんな事を考えていたのか上機嫌だったザイアンだったが、戻ってきた斥候の報告を聞いてから顔が不機嫌になった。

「プトレマイオス神国の関所と言われる場所からまるで繭のように包まれております」

「籠城でもしているのか?」

「籠城というより、高い壁で覆われて神国に入らせないためでありましょう。あそこは聖域と呼ばれた場所でもありますから」

「確かに繭みたいに包み込んでいる状態だな、剣や槍で壁を壊せ!壊せなかったら地竜の攻撃で破壊させる!」

そう言ってから、ドーム状になった壁を壊そうとしてもビクともしないどころか、剣や槍で壊そうとしても逆に武器が壊れるのだった。そして地竜での攻撃でもビクともしないので、さすがの軍勢も驚いた。地竜の攻撃でもヒビもなければ壊れもしないし、何度も地竜に攻撃をしても壊れなかった。斧や鎚でも破壊困難となったので、火竜に炎を吹かせたのだった。その時どこから声が聞こえたと思ったら、防壁にいた兵士達が死んでいたのだった。
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