第1巻
城下町散策
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いう事も知っているけどな」
「知っているなら今更だが、この剣の二つ名が『降魔の斬輝』というのは知っているか?」
「そこまでは知らんよ、何せ創造神様が創ったという武具と名前にどんな属性が使えるくらいだ。アリファールには風を操る事が出来るが、やり方次第では色々と出来るのだろう?」
俺の力も魔術的な感じとして見ているが、『竜具』は同じ物は存在しない。戦姫は一騎当千などと言われていて、実際戦士として優れている戦姫が『竜具』を振るえば単騎で何千騎を葬れる力を持つとも言われている。あとはジスタート王については、一言だったけど「頼りない」からだそうだ。
「やはり噂通りの王なのだな」
「うむ、そちらは知っていると思うがとりあえず王だから接しているだけだ。我が国は安定と平和を保っているが、領土拡大には成功していない。七人の戦姫を従わせたのは初代王だけであり、二代目からは全ての戦姫を従わせる事は出来なかったという訳だ。今代の王は戦姫の力を恐れているからか、戦姫同士を争わせたりする始末だった。戦姫の方は表向きは従っているが、自分に都合のよい王を据えようと画策しようとしている。だが、そうしようとしたら必ずプトレマイオス神国の者がジスタート王を一喝していたと歴代の王が残したと言われている書にはそう書かれている」
「それについては本当だ、実際何度も戦姫をそうさせようとすると我が王か俺が出向いて一喝していた。あの時は今の名ではないけどな」
そう答えたら興味がありそうな顔をしていたので、答えたが一喝でジスタート王を間違った道から改心させたり、心から従うようにしたりとな。その時の俺だから分かるし、歴代の王は皆そうだったから今代もかとため息をついた。今の王もまともなところはないらしいから、いつかまた一喝出来るなと思った。
「もしエレンに笑いごとやら王に言われたら俺が一喝してやるよ。それと七戦姫を味方にできるのは、恐らく俺か王のどちらかだろうな」
「そうだな、もしそうなったら頼むかもしれん。でもまあ七戦姫全員を味方にするのは難しいと思うぞ?それが出来たら苦労はしないがそろそろ帰った方がよさそうだ」
そう言った後に、戻るとリムが城門の前に仁王立ちをしていたのだった。あー、こりゃ御立腹のようだな、それもそうとうだなと思っていた。いつもより私は怒ってますよと顔で言っているようなもんだ、だからあの熊のぬいぐるみを土産にしたのか理解した。
「遅いお帰りですね」
「まだ日が沈んでいないだろう。ほら、土産だ」
棘のある声で発したあとに、エレンは慣れた手つきで袋ごとリムに渡した。袋の中を覗きこむと、喜んではいたが俺とエレンの前なのか感情を出さずにエレンの棒読み的なセリフを聞いていた。怒りは小さくなっていくの
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