第1巻
城下町散策
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いている様子ではあった。まあエレンの護衛なら目立つような格好じゃない方がいいと思ったが、エレン自身は部下とは秘密で行っているのだろうな。建ち並ぶ家は石造りで、屋根は黒か褐色が多いが褐色で分かりやすいのはダークエルフの肌色だと思えばいいと思うな。街路は大型の馬車でも楽に通れて広く、それでいながら石畳で舗装されているが俺らの方より少し凸凹している。旅人や市民、商人や役人、職人など様々な人々が行き交い、通りにはいくつもの露店が軒を並べていた。
「ふーん、俺らの国よりかは賑やかなのだな」
俺らの国は神国であり、王の神殿や屋敷以外は全て家屋であるが防刃防弾になっている。食料や生活に必要な物は、全てトレミーから供給されている。俺らの金はないに等しいが他国に必要な金は取り揃えている。城下町の民と溶け込んでからエレンから話しかかってきたけど。
「それで?いったいどうやって私を見つけたのだ?あとどうやって来た?」
「屋根上にいたらさ、人目を避けているエレンを見かけたので風の力で地上まで降りてきた。そんで気配を消してエレンの後ろにいた」
「屋根か、今度からそこも計算入れて考えるべきか。それでもティグルぐらいの目がないとバレル気配は無さそうだな」
そうしてから俺とエレンはジャガイモの露店で買ってから、エレンと共に素焼きのカップに入っているジャガバターを食べた。ちなみに金なら厨房の駄賃や一応創っておいて正解でもあった。ちなみに一つをエレンに渡して近くの広場にあるとこに腰を下ろした。小さな口でジャガイモにかじりつき、エレンは美味そうに食べていたので買ってよかったと思ったけど。
「いいものを選んだな。褒めてつかわす」
「これでも料理好き何でな、ジャガイモの良い悪いは知っている。蒸し加減やジャガイモの大きさ、バターの多さや冷めていたりと様々な理由もあるから選んだまで」
「さすがと言っていいな。見ただけで判断できる者はあまりいないな、知っていると思うがジスタートの冬は凍死者が出るほど寒い。夜になると冷気が石造りの家をすり抜けては忍んでくる。子供達は暖炉の前で集まり、身を寄せ合って毛布にくるまい、温めたミルクと、よく蒸したジャガイモにバターをたっぷり乗っけて食べるんだ。そうして冬の夜を乗り切る、ティグルの国ではどうなのだ?」
「俺らの国は神々が住むと言われている聖域だ、だから住んでいる民は家自体を温める機能がある。それと神々の力により寒さを感じないほどの気候となっている、神国は暑さや寒さはあるが凍死者が出るほどではないからな。それと俺は大公をしているが、エレンみたいに護衛無しで城下町の視察をするほど小さな国だ。こことは大違いなくらい小さな国だが、ブリューヌとジスタートとは中立をしているぐらいの力と権限を持っている」
「羨ましい
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