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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫
第1巻
一日の行動×監視役ルーリック
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のですね」

「まあな。訓練する時は水で落ちる弾にしている、的を穴だらけにするなとエレンから言われているからな。剣や弓も同じだと思うが、材質によって使い手の強さが違って来る事は知っているよな?」

「はい。高価なほどいいのかまでは存じ上げませんが」

「手に入りにくい物を使っても、手入れや修理が大変だ。まあ弓使いで教えとくなら竹という材質を覚えておいて損はないぞ、海の向こうにあるヤーファ国と我が神国に生えているモノだ。俺の国はたくさん生えているから、唯一他の国でも売りに行っている。ジスタートの弓使いにも売りに行った事があった」

「一度だけ神国から来た者に見せてもらいましたが、あれを弓にするのであればとても高いと聞きます。滅多に手に入らない素材ですが、ティグルヴルムド卿の国にはたくさん生えているのですか。竹もよろしいですが、竜から造られた弓が欲しいですな」

ルーリックが言った竜から造られた、というのは存在しない事を言う表現の事だ。ドラゴンというのは前にも話したが、山や深い森にて生息していて滅多に姿を見せないそうだ。野生のドラゴンも見た事ないと言うが、俺がここで初めてドライグを召喚したからかホントにいるという証拠になってしまった。俺のは喋れるし異世界にいるもんで、籠手に封印された魂なんだが。神国以外の者達にとっては、竜は御伽噺の存在しかないと思っているのがほとんどだ。角・爪・牙・鱗もこの世界では加工出来ず、斧で切ろうとも逆に斧が壊れるが、竜から造られたものは存在しない。が、俺は持っている、赤龍帝の籠手というのをな。

「ドラゴンの事を言うのであればあまり言わない方が身のためだと思え、俺の相棒であるドラゴンが少しお怒りのようだからな」

「それは申し訳ない、ティグルヴルムド卿は龍使いとも言われておりますからな」

『実際ドラゴンの鎧を纏える相棒何だがな』

『この世界ではドラゴンの武器は存在しない事になっている。まあ存在しなくとも、これからの戦で見せる時が来るかもしれんからその時は加減調整を頼んだぞドライグ』

『ああ任せろ相棒。そうしないと一国どころか、この大陸ごと滅ぶ力を持っているからな』

夕食になったら俺が作ったシチューを食べるが、男は泣きながら食べて女は落ち込みながら食べていた様子を見ていた。エレンやリムも女のプライドを粉々にしたとばかり言っていたとアリファールからそう言ってた。別名女殺しだからな、食べ終わるとそれぞれ部屋に戻って行くから俺も戻って行ったけど。風呂とかは時間で決められているようなので、井戸の水から汲んで薪で暖めるらしい。俺はそんなのはしないので、風呂の時だけトレミーに帰還したのだった。
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