第1巻
戦前の会話×銃の腕前
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リューヌだが、ここでの俺としては契約金と言う感じでしばらく客将としてしばらく暮らす事になる。条約に従い、正式にエレンのモノとなるとどの兵士からも聞かされていたようであると風の精霊からな。
「それで?俺をここに呼んで何の用だ、それを話す為にここへ呼んだのではないだろう?」
俺の態度とセリフで、エレンは感心したような感じだ。紅の双眸から楽しそうな感じに輝いていた。
「無論これだけではないぞ。お前に是非ともやってほしい事がある」
エレンが指差した場所は弓の訓練所だ。
「ここから矢を射て、あの的に命中させてくれ」
「それだけか?生憎弓は得意ではないのだが」
用件が俺の腕を見せる為だったらしく、ここから的に当てればいいのだが生憎と弓は得意ではない。逆にハンドガンやライフルを得意とするけど、この世界に銃と言う技術が無い=知らないようだ。風の噂によると俺が1kあった距離から狙撃した事に関してらしいし、俺の腕を知る為に弓を射れとの事だ。何か企みを持つ兵がいたけど、気にしないで弓と矢四本を持ってきた兵の心の声では恥を知れとな。
「何だこの弓は・・・・これじゃ飛ばねえし、あの兵士が一番弓が得意と聞いたな」
『恐らく相棒を試しているんじゃないのか?銃の腕前は相棒と部下達だが、弓の技量はそこそこ上手だからな』
弓を見た瞬間に分かったが、弓の素材に握りの具合が最悪。弦の張りも良くない物だとハッキリと理解したが、これを渡したのがアイツなので戦姫エレンではなさそうだ。横目で見るとまるで子供のような期待に満ちた目をしているけど、エレンの仕業ではないとすればこの国の標準なのだろうか。
「どうしましたか?」
「確認だが、四本全てを的に射てばいいのか?それとも一本だけか?」
「私らの馬を500アルシン以上の距離から一矢で絶命させたのに、随分と弱気な発言をするのですね」
「この弓は俺が使うモノではないし、実際アレは弓ではない。信じられないと思うが、今回は一本だけにさせてくれとエレンに言ってくれるかな?」
リムは頷いて一度エレンに言ったら頷いたのを確認すると、了承を得て戻ってきたので始める事とした。1本目を放つが失速し地面に落ちる。兵士達の間からは嘲り笑いだが、2本目は失速しなかったけど的よりも上。やはり弓より銃の方が、正確に狙えるんだけどなーと思ったらリムからの一言。
「真面目にやっているのですか?」
「正直弓よりアレの方が得意だがな」
アレと言っても分からんから弓で腕前を見せろと言うくらいだが、正直これだと腕前は見せられない。兵達は口元を手で覆っているし、まだ続けるのかと言いながら恥を晒すのかとか言ってきた。
「俺が代わってやりたいな。流石に的には届きはせんが、アイツよりは矢を飛ばす
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