第1巻
戦前の会話×銃の腕前
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大公を呼んでおります。私について来て下さい、ヴォルン伯爵」
リムと名乗る者の服装は、スカートと一体になっている服装で赤い半袖で肘まである長手袋に膝上まである長靴という格好。腰に剣の鞘があるが、俺よりも年下の女の子に見えた。年下とは思えない程の美貌を持っているようだが、ここの主である戦姫も似たような美貌を持っていたな。
リムは美人で間違いなさそうだが、感情が乏しいようにも見えるが実際はどうなんだ?と思いながらこの子について行く。俺が大公だと言うのは隠してもらった。知っているのはエレオノーラとリムしか知らんと思うし、近くにいた兵士達は記憶消去したから問題ない。
「・・・・ここです」
連れて来られた場所は、城壁の傍にある屋外の鍛錬所と言うより訓練場の方が近いかな?この建物は結構な作りとなっているが、俺らの所の方が一番いいと言われている。俺が住んでいる屋敷が一番大きいと言われている所で、その屋敷には神々が住んでいると信者や国々の使者達がそう噂をしている。
話を戻すが、三〜四十人の武装した兵士に混じってエレオノーラが立っている。青を基調とした服装だが、俺の服質も違うし現にホルスターには銃があるし擬態の聖剣によりアクセサリーにしてある。
「おお、来たか」
俺らを見ると、上機嫌な様子でこちらに来る。
「ご苦労だったが、思ったよりも早かったな」
「ヴォルン伯爵が既に起きていたので、起こす手間が省けました」
「そうか。早速だが・・・・ティグルヴルムド=ヴォルンだったか。名前が長いのは何か由来でもあるのか?それと聞いた事が無い名前のようだな」
ここでブリューヌ人と言うと目の色が変わる兵だったのか、わざと言わなかったようで。
「由来、ねえ。特にないが、長いからティグルでいい。それに俺の名は今まで秘匿してきたからな」
ホントはブリューヌ人のはずだけど、今回は名しか設定がないので俺はそう応えた。最も俺の名は今まで秘匿しといた名であり、プトレマイオス神国から来た者だと気付かれると色々と面倒だ。初代王は戦姫より上位者を、ジスタート王とプトレマイオス神国の者と言わせた。発言力は戦姫より強いので、例え王が協力してくれた戦姫がいても俺が居る事により文句一言言えない。
「それなら私の名もエレンでいいぞ。私もこの方が慣れている」
「その方が助かるような気がする、まあお互い長い名を持つ者だ。俺もエレンと呼ばせてもらおうか」
「エレオノーラ様、本日分のお仕事は残っているのですから早めに済ませる事かと」
で、周辺一帯に居る兵らに捕虜扱いから客将扱いとなった事をここで発表したのか空気が変わった。多分聞かされて無かったと思うし、俺がブリューヌ王国の者かと思えば傭兵軍団の長として招いたとね。
身代金はブ
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