第1巻
戦前の会話×銃の腕前
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の税を徴収しているようだが、税を収められない家があれば若い娘を攫って自分の館に連れ去るか家を燃やすとの事だ。
全く野心漏れ漏れだな、今の話を聞けたから証拠となるんでデータとして保存。ガヌロンはテナルディエと並ぶブリューヌ王国の大貴族で、権力や権勢は国王としては無視出来ないがガヌロンは堂々と破っては税を徴収している。
「この国は駄目だな、臨時に税を徴収するとは」
「この世界は貴族社会ですので、しょうがないと思われますな。テナルディエ公は禁酒をさせているが、禁を破った者は若い娘を攫うまではガヌロン公爵と変わりません。見せしめに、父と子または夫妻に剣を持たせて殺し合いをしているそうですぞ」
「全く嫌な社会がある所に来てしまったが、過去を振り返ってもしょうがない。俺は俺でこの世界を変えて見せるか、ドウターも今回は出てこないそうだからな」
とまあ戦前での事だが、こうして起きるとここはプトレマイオス神国ではなくジスタート王国にいるのだと再確認した。室内を見渡すがトレミーにあるベッドではないし、小さな窓があり床は石が剥き出しとなって扉は自分で開けられそうだ。俺がここに来た時、他の兵士は俺を捕虜扱いな目で見ていたが俺がそうさせた。プトレマイオス神国の大公と知ると変な空気になる為だからな。
『おはよう相棒。相変わらず起きるのは早いんだな』
「まあな。いつもの朝鍛錬をしたいが、今の俺は捕虜扱いらしい。それに言われるまで外に出ると脱走の罪で死刑だそうだ」
『厄介な国だな。それにしても相棒が創造神だと知ったら、どのような顔をするんだろうな?』
「さあな?今の俺は人間で国の大公だ、もしブリューヌのバカ共達が俺らの国に攻め込もうとしたら俺は即この国から行くようにしてある『おはようございます、ティグル様』お、定時通信か。おはようさん」
『そっちは今どういう感じでしょうか?』
「今の所問題はないが今だけ捕虜扱いだ。客将扱いは実力を見せてからだそうだ」
『こちらは現在ディフェンスモードレベル3にしてあります』
「そうか、おっと人が来るんでまたな」
通信機をポケットに入れてから、量子変換機から戦闘服に着替えた俺。先程まで寝間着だったのでな、しばらく本を読んでいると人の気配がしたので本を閉じるとドアを開けて入ってきたのはリムと呼ばれた者だった。
「おはようございます、ヴォルン大公」
「おはよう、えーと何て呼べばいいのかな?」
「改めて紹介しますが、私はエレオノーラ様の筆頭家臣をしておりますリムアリーシャと言います。呼び辛ければリムで結構です、それとここでは大公と呼ばせて頂きますが外に出ると伯爵と呼ぶので」
「それは理解しているつもりだ、それで?俺に用かな」
「エレオノーラ様がヴォルン
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