五話:冤罪って酷いよね?
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くれていたのは少し嬉しくもあるけどな。
おっと、なんだか別の事を考えていたな。今は俺に聞きたいことがあると言っている
リアス・グレモリー先輩の方が先だな。
「俺も一応、駒王学園の生徒だから呼んでくれれば話ぐらいはするぞ?」
「あら、そうだったの?それじゃあ、明後日の放課後に迎えの者を送るけど、それでいいかしら?」
明後日か……まあ特に予定もないからそれでいいかな。
「ああ、分かった」
「それじゃあ、お願いね」
さてと、大分遅くなったし急いで帰らないとな、
黒歌がお腹を空かして待ってるだろうからな。
そう思い、放置しておいた食材を手に持ち、家への帰路を急ぐ。
家に帰り手早く本日の晩御飯作りにとりかかる。
今回は俺の料理を新たな段階に進化させようと思い、今まで取り組んだことのない料理を
作ってみた。日本の代表的(?)な料理『すき焼き』今回はそれに挑んだ。
そして俺流にアレンジしてできた渾身の一品―――
「『トマトすき焼き』だ!!」
「え?すき焼きにまでトマト入れたのかにゃ?」
何やら怪訝な視線がテーブルの真ん中に陣取る鍋に送られる。
まあ、送り主は当然のことながら黒歌なんだけどな。
それにしても失礼だな。
まるでこの俺が食べられないものを出したかのような目じゃないか?
兄さんなら嬉々としてトマトに箸をつけているだろうにこの反応はあんまりだ。
「確かに見たことは少ないかもしれないが味は保障するぞ。普通は甘辛いすき焼きだがトマトを入れたことで酸味が増して爽やかになっているはずだ。食べやすさは間違いなくアップしてるぞ?」
「にゃ、ルドガーの料理の腕は信用してるし、いつもおいしいんだけど偶にはトマトから離れたらどうかにゃ?」
「つまり、俺に死ねって言っているのか?」
「え、そこまでのことなのかにゃ?」
トマトから離れろと言う無慈悲な言葉にショックを受け、前言撤回を求めるために
真剣な顔で黒歌に詰め寄るがなぜかドン引きされてしまった。
いや、そんなに引かないでくれよ。俺、結構傷つきやすいんだからさ。
「はあ……ルドガーのトマト好きは良く分かっていたつもりだったけど想像以上だったにゃ。一体どうすればそこまでトマトに拘りを持てるのにゃ?」
「それは…………」
そう言われて考えてみる、俺自身は勿論トマトが好きだ。それは事実だな。
でも俺は最初からトマトが好きだったか?……子供の頃はそこまで好きじゃなかったな。
じゃあ、どうして俺はトマトが好きになったんだ?
………兄さんがトマトを好きだったからだよな。
トマトさえ食べさせておけば大丈夫なんて自分で言う兄貴だったから自然と
トマト料理のレパートリーが増えていったんだよな?
初めて作った料理も『ト
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