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バカとテストと白銀(ぎん)の姫君
第二章 彼と彼女の事情
第十四話 恨みと破壊と大革命 下
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から取り出した。
停戦規約とタイトルかかれているプリントに条件をさらさらと書き付け、Fクラス代表代理としてサインを入れた妃宮さんはBの人にプリントを渡した。
こちらもまたサインをして、最後に榊原先生の元に渡る。
先生がさらに何かを書き加えて、それをバインダーの中に再び仕舞った。
「はい、これで承認手続きは完了です。」
「ありがとうございます。」
「いえいえ、一流の演技を見させていただいたのですから私は大満足です。宜しければ我が演劇部にいらっしゃいませんか?きっと秀吉君に続くスターとなりますよ?」
「……演劇は…そうですね、考えておきます……」
顔をひきつらせる妃宮さんと、笑顔を深める榊原先生。
どうしてそんなに困った顔をしているんだろう、さっきのだって迫真の演技って奴だったんだろうし……ってあれ?
僕の体はどうして浮いているんだろう。
あれ?あれどうして僕は十字架に縛り付けられているの?
あれ?どうして僕の目の前には黒覆面のみんながうようよ居るのかな?
「ちょっとみんな冗談が過ぎるって!」
「「「会長、処刑の用意が整いました!」」」
「宜しい、これより被告人、吉井明久を火炙りに処す。」
「ちょっと待って、裁判風なのにどうしていきなり処刑宣告がでるんだよ!」
「被告人は静粛に!」
「出来るか!!」
そんな風ないつも通りの軽い命のやりとりを楽しんでいた僕らを、微笑みを顔に浮かべた妃宮さんがやれやれといった感じで僕らを見つめていた。

そのときBクラスのドアが勢いよく開けられた。
「司令!渡り廊下の戦況が味方が圧倒的に……」
その言葉に血相を変える妃宮さん、何も言われていないのにどうしたんだろう。
「皆さん!」
つり上げられる僕も、つり上げているFFF団のみんなも妃宮さんの方に目線がいく。
「皆さん、直ぐに参りますよ。本隊が壊滅状態のようです。BCのみなさんも撮影会は一時中止です。根本君を見張る人数だけを残して後は私に続いてください!」
僕はこのとき初めて妃宮さんが叫んでいるのを目の当たりにした。

____13:30 四階渡り廊下___
「友香さん!」
Bクラスから走り通してきた僕は友香さんの背中に向かって呼び掛けていた。女声でこんなに大きな声を出すとは思っていなかったなどと意識の隅では思ったが、そんなこと今はどうでもいい。
ただ、中身が男だというのをバレるわけにはいかず、結果としては全力疾走とは行かなかった。
味方残存兵力は保健体育フィールドに残っている代表殿を含めた10名、BCから離反した方々の内、一部を僕に変装した秀吉君に指揮をとってもらい援軍に差し向けたのだがそちらもほぼ壊滅、秀吉君の変装はバレてしまったのだろ、この場に僕以外に銀の髪をした人がいないという点で確信する。
僕に変装させた秀
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