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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos54-A決戦/永き旅路の終わりへ〜First Battle〜
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がらも辿り着いたトランスポーター。それとほぼ同時、ディアーチェを除くマテリアル達が全滅したのを観た。

「っ!・・・急ぐぞ!」

クロノに急かされ、俺たちはアースラより出撃。小雨の降る空へと転送され、はやて達と合流するために空を翔けた。そしてはやて達とディアーチェの姿を視認したんだが、「――殺すぞ!」ディアーチェがリインフォースにそんな悪態を吐いているシーンを目の当たり。彼女たちは何やら口喧嘩のような言い合いをしているようだ。

「はやて、みんな!」

「ルシル君、クロノ君!」

「それにアミティエさんにキリエさん!」

「っていうかヴィヴィオ達も一緒なの!?」

俺がそう声を掛けると、三者三様に俺たちに反応するはやて達。そんなあの子たちに、フローリアン姉妹は自分たちが招いたことへの責任として、未来組は事情を知ったうえで砕け得ぬ闇を救い、自分たちが未来へ早く戻れるようにという、それぞれの理由から、この子たちの参戦を許したと俺とクロノは伝えた。

「――で? ディアーチェは先ほどから何を怒鳴っている?」

一体何を言い合いしているのかと訊けば、ディアーチェは他4基のマテリアルの力を一身に預かったのだが、その強大さは彼女の駆体の強度では耐え切れず、このままでは壊れてしまうかもしれない。はやてとリインフォースはそれを心配してディアーチェの身を案じたんだが、彼女は仲間を失ったことで興奮状態であったからか、殺すぞ、発言で黙らせようとしたのだった。

「・・・それでどうするんだ、ディアーチェ。君も戦うんだろ?」

「無論だ! 奴らが打ってくれた布石を、奴らが我に託してくれた力を、無駄になど出来るものか! 我がU-Dと対峙するのだ、誰にも邪魔はさせん!」

そう訊いた俺にも怒鳴るディアーチェ。俺も、怒鳴ることはしないが誰かに何かを託される、という経験は嫌と言うほどあるから理解できる。

――哀れな堕天使(あのこたち)を見捨てないであげて――

“エグリゴリ”を救ってあげてほしい。シェフィリスや“アンスール”のみんなから託された想い。その想いを果たす為なら俺は自分の身が危なかろうが何だってする。ディアーチェの言い分を理解できるからこそ、俺は「決まりだな。ディアーチェも参戦させる。それで構わないな・・・?」はやてとリインフォース、ディアーチェの参戦を快く思っていない2人に告げる。

「でも・・・」「しかし・・・」

「はやてちゃん、リインフォース。私もルシル君に賛成」

「きっとこれ以上何を言っても止まらないわよ、ディアーチェは」

「うん。レヴィもシュテルも、フラムやアイルだって、ディアーチェの為に頑張ったんだから」

「だから一緒に戦ってもらおう?」

渋るはやてとリインフォースに、なのは、
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