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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos54-A決戦/永き旅路の終わりへ〜First Battle〜
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ダル”の柄をグッと握りしめる。“S2U”で使える射砲撃や補助魔法を、“デュランダル”でも使えるようにしてあるため、すでにソレがクロノの新たなパートナーと言った風だ。

『えっと・・・ううん、大丈夫。マテリアル達も出てくれるみたい。フェイト達と協力すれば・・・』

「そうか。じゃあ僕とルシルは居残りで、あの子たちの稼働試験を行おう」

クロノと一緒にトレーニングルームの隅っこで作業をしているヴィヴィオ達へ視線を向けると、目に見えてヴィヴィオ達はぶるっと体を震わせた。フローリアン姉妹の作業が終わるまで待っていると、『緊急連絡! システムU-D出現! クロノ君、ルシル君、出れる!?』緊迫した声でエイミィから通信が入った。

「プログラム搭載作業の方は!?」

「完了よ! でもちゃんと稼働するか確認がまだ・・・!」

キリエがヴィヴィオとアインハルトに振り向くと、「ぶっつけ本番で大丈夫です!」ヴィヴィオが、「はい。それで問題ありません・・・!」そしてアインハルトも続けて大人モードへと変身した。そんな2人に「本当に大丈夫なのか・・・?」とクロノが不安げに訊く。

「「大丈夫です!」」

「もしもの時は俺とリリィでサポートしますから!」

『心配・問題、ありません!』

モード黒騎士という姿に変身したトーマと、彼とユニゾン?したリリィの意思もまた強かった。そこまで言われたらクロノも「判った」と頷くしかなく。そうして「では行こう!」俺たちはトランスポーターへと駆け出した。
その間、戦闘を始めたマテリアルと砕け得ぬ闇の状況をモニターで観る。マテリアル達、1基1基の決死の攻撃をその圧倒的な魔力で防ぎきっている砕け得ぬ闇の異常性には改めて驚かされる。

「引くなら今だぞ、2人とも」

息を呑んでいたヴィヴィオとアインハルトに最後通告するクロノ。しかし2人は「やらせてください!」その意思を揺るがせなかった。そして俺は「トーマ、リリィ、あの砕け得ぬ闇の纏う魔力、分断しきれるか?」と異質な力を持つ2人にそう訊く。

「あんな高魔力を持った相手とは会ったことがなくて・・・ちょっと判らないです」

『でも足手まといにはなりません!』

そう返してきたリリィに「別に足手まといとか考えていないよ。逆に頼りにしているくらいだ」と後ろをついてくるトーマに振り向いて微笑む。砕け得ぬ闇への直接ダメージが期待できなくても、あの子の放つ攻撃への対処力は俺たち以上かもしれないからだ。

(にしても、16年後には砕け得ぬ闇並の魔力を持った敵対者は居ないんだな。というか16年経っても俺は存在しているのか・・・。何をのんびりしているんだか)

25歳ほどになっても“堕天使エグリゴリ”全機の救出を終えていない自分に今さらだが失望。溜息を漏らしな
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