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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos54-A決戦/永き旅路の終わりへ〜First Battle〜
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†††Sideルシル†††

ヴィヴィオ達をアースラへと連れて戻り、俺はあの子たちが探していると思われるアミティエとキリエ、フローリアン姉妹と引き合わせた。場所はトレーニングルーム。クロノとフローリアン姉妹は、シュテルとアイルから対システムU-D用のプログラムを預かり、その稼働試験を行っていた。

「クロノ提督もちっちゃ・・・」

ヴィヴィオがそう言って驚く。13年後のクロノは高身長だからな、今のクロノの低身長が信じられない程に。アインハルトが「ルシルさん。あの方たちが、時間移動の原因の・・・?」とフローリアン姉妹を差して確認してきたため、「そう。彼女たちの時間移動に巻き込まれて、君たちも飛ばされて来たんだ」と答えた。

「クロノ、アミティエ、キリエ。少しいいか・・・?」

プログラムの稼働試験を終えたのを見計らい、3人に声を掛ける。そしてフローリアン姉妹にヴィヴィオ達のことを紹介すると、あの子たちへの「ごめんなさい」第一声は謝罪だった。

「あの、元の時代に帰る方法を教えてください」

「俺たちを待っていてくれる人たちが居るんです」

ヴィヴィオとトーマがそう言うと、アインハルトとリリィがうんうんと頷いて同意を示した。アミティエとキリエが顔を見合わせて、「ごめんなさい。時間移動に関してはちょっと難しいところがありまして・・・」まずアミティエが不穏なことを言い、ヴィヴィオ達の表情が不安一色になったのを見、「待って! ちゃんとみんな帰られるようにするから!」とキリエが弁明した。

「はい。必ずみなさんを元の時代に帰ることが出来るよう、妹と一緒に考え実行できるように努めますから、もうしばらく待っていてください」

「うん。この一件が片付いたら、になっちゃうけど・・・それでもちゃんと考えるから。ごめんね」

誤魔化す事無く正直に帰す方法についての見当がないことを伝えたアミティエとキリエが、ヴィヴィオ達に深く頭を下げた。その姉妹の真摯な態度にヴィヴィオ達も強くは出ることが出来ず、「あ、はい・・・」と引き下がった。

「執務官、ルシリオン君。この子たちをこのままこの艦に保護してほしいんだけど?」

「ああ。もちろんだ」

「それともう1つ。彼女たちとはあまり話も接触もしない方が良いかと」

「タイムパラドックスの件だな。それについてはこの子たちも了承している・・・よな?」

ヴィヴィオ達に振り向いて確認すると、「はい」とあの子たちは首肯してくれた。タイムパラドックスを気にして逃げ回っていたくらいだ、あの子たちも納得してくれた。話はこれで終わり。ヴィヴィオ達を個室に移そうとしたところ、「あの・・・」ヴィヴィオが小さく挙手し、「みなさんが抱えてる問題ってなんなんですか?」と訊いてきた。

「聴いてどうする
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