10行進曲ーAllegro (軽快に速く)
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前回までのお話。
フレイヤさんはまさかの筋肉隆々のおじさんだった。
「このうす汚い王め!よくも我が家の家宝ミョルニルを盗んだ報い今こそ受けてもらうぞ!」
そう言いながらトールはハンマーでスリュムに向かって殴りかかり、僕とシノンで与えたダメージよりも遙かに高いダメージを与える。
「この小汚い神め!よくも儂を騙してくれたな!貴様をアースガルズに送り返してやろうぞ!」
そう言いながらスリュムはターゲットをトールに絞り戦い始めた。
僕はそれを見ながらため息を一つ。
「まあ、分かるよ。同情はするよ…。」
まあ、好きな人が筋肉隆々のおっさんならキレるね。
…僕もトールがフレイヤさんに化けてたのは少し残念だけど。
「…スノー?なんか変なこと考えてなかった?」
「いえ。まったくそんな事は考えていませんよ。」
すると僕の邪な考えを女の勘で汲み取ったのか横からジト目で見てくるシノンに対して慌てて首を振る。
「とにかく攻撃だ!みんな頼む!」
そうキリトがそう叫ぶと僕達は3連続以上のソードスキルを次々に放つ。ちなみに後衛のアスナもレイピアで攻めている。
その隣でリズがスリュムの足の小指にハンマーで殴りつける。
…いたそー。
「ぐおおお…」
そうスリュムが呻くと片膝を立てる。
…今、上半身に攻撃のチャンス!
「流星はその場に煌めくように♪」
僕はそのままジャンプして8連撃『チャリオットドライブ』を放つ。火属性8割、物理2割。炎属性の一撃がスリュムのHPを大きく削る。
そしてそのまま『奇跡の音符』を発動させ、バックジャンプ。そして後ろにいるのはもちろん。
「行くわよ。スノー!」
「もちろん!」
そのまま後ろのシノンと背中合わせになりながら。
「僕達を導け♪不死鳥♪!ラバーズ・ショット♪??」
そのままシノンが弓矢を放つと同時に大鎌をスリュムに向ける。僕達の必殺技の『リステッソ・テンポ』の一つ。『チャリオットショット』によって弓矢が当たった瞬間。またも光の弓矢がシノンの弓矢の周りに出現し、大きな追加攻撃を与える。
「ぐおおおお…」
「ぬうぅん!地の底に還るがよい、巨人の王!」
そうしてとどめとばかりにトールが右手のハンマーをスリュムに叩き付けた。HPが0になったスリュムはピキピキと氷になりながらも。
「…ふっふっふ。今は勝ち誇るがよい。小虫どもよ。だがアース親族に気を許すと痛い目を見るぞ。彼奴らこそ真の、しん」
しかしトールの強烈な踏みつけがその言葉を遮り、完全にスリュムは無数の氷片になった。
…台詞聞きたかったな…。
そう思っていると。そうするとトールは遙か高みから。
「やれやれ…礼を言うぞ、妖精の剣士よ。…どれ褒美をやら
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