第1話 駒王学園での日常と崩れ去った日常
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を食べる事にした。ガイの弁当はガイの手作りらしく、バランス良く肉と野菜に米が入っており、魚介類も豊富な内容だ。イギリス出身だから、パン派かと思っていたのだが、米派らしく、イギリス食より日本食が多めだ。確か、イギリスの食事は不味いと言われていたな。ガイの弁当の内容を見ると本当なのかもしれんな・・・
「俺の弁当は魚介類を入れすぎた感じがするな。俺は魚が好きなんだよな。で、イッセーの弁当は何だコレ?」
「見るな。私が一番恥ずかしい・・・」
私の弁当は母が作ったモノだが、弁当の内容はガイと同じ位にバランスが良い内容だ。だが、ご飯の上に敷いた海苔に『I LOVE YOU ISSEI』と切り込みを入れるのは止めて欲しい・・・
「見て、イッセー君の弁当。凄いよね・・・」
「ええ。これは、きっとガイとイッセーのBL同人誌を書けという神のお告げで間違いないわ!」
「そうね。今日の放課後にでも集まって書きましょう。」
女子生徒の一部から変な内容の話が聞こえたが、聞かなかった事にしよう。私もガイの様に自分で弁当を作る様にした方が良いかもしれないな・・・
弁当を食べ終えた私とガイは教室を出て時間を潰そうとして、廊下を歩いていた時だった。
「あの?ガイさん。お話いいですか?」
「えっ?ぎゃああ!?」
ガイに声を掛ける女子生徒がいた。ガイは女子生徒が接近し過ぎた事が原因か女性恐怖症の衝動で女子生徒から距離を取ると、廊下の壁際に隠れながら、自分に声を掛けた女子生徒に目を合わせて話をする。
「え、ええと。君は誰だい?」
「私は天野夕麻と言います。」
「そ、そうかい。それで、俺に何の用が有るんだ?」
「私、ずっと前からガイさんの事が大好きだったんです!私と付き合ってください!」
「えっ?ええっーーー!?」
「あの、返事は放課後の校舎の裏で聞きたいので、ガイさん一人で来てくださいね。私、ちゃんと待っていますから。」
天野夕麻という女子生徒がガイに告白すると、放課後に返事を待つと言うから一人で校舎裏に来るように告げた。
「おい。イッセー。俺はどうすればいいんだ。俺は女性が苦手だから、付き合う事は出来ないと思うんだが。どんな断り方をすれば、夕麻という子が傷付かずに済むのか教えてくれないか?」
「そんな方法は知らない。付き合う事は出来ないとはっきり言った方がお互いに傷付く事になろうが、軽くはなるだろうからな。自分の意思に正直になって、答えればいい筈だ。」
「やっぱり、そうか。はあっ。それしか無いよな・・・」
ガイは随分と思い詰めているな。まあ、無理も無いか。女性恐怖症である自分が女性と平気で付き合える筈が無いからな、女性恐怖症が改善されない限りは、ガイは彼女が欲しくても作れないだろうな。
『相棒。気付いていると
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