マクロスF
0793話
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でしょうね。で、半ば建設中の状態のままで街が発展していくと思うわ」
「また、随分と早いのね」
どこか呆れたように呟くシェリルだが、それに答えたのはマリューだった。
「何しろメギロートは無人機だしね。夜通し働く事も可能だし、それは量産型Wも同じ事よ」
「ま、俺達シャドウミラーの主戦力だしな」
「あのね、主戦力を使って都市設計とか……普通は考えないわよ?」
ついでのように呟く俺の言葉に、シェリルは呆れたように言葉を返す。
だが、機体を動かせば動かす程にAIが学習していくんだから、やれるならやっておいた方がいいだろう。
「ああ、そう言えばフロンティア船団から色々と要望が来てたわね。そっちはどうするの? 私としてはL.A.Iとの技術交流に関してはそれなりに興味があるんだけど」
「そう、だな。……レモンの言いたい事も分かるが、その辺はまだもう少し我慢してくれ。シャドウミラーとフロンティア船団や新統合軍、新統合政府との間で正式な条約を結んでからになる。今エザリアが動いているから、数日中には大まかには決まる筈だ」
「そう? 残念だけどしょうが無いわね」
「それまではYF-29の解析の方を頼む」
「あら? そっちならもうとっくに終わってるわよ? その気になればすぐにでも同じ機体を作り出せるわ。……もっとも、フォールドクォーツの関係でフォールドウェーブシステムは搭載出来ないけど」
だろうな。高純度のフォールドクォーツが必要な以上、それは分かりきっていたことだ。だが……
「エネルギーの問題については、時流エンジンを使えばどうにかなるだろ? それと、ISCだ。こっちの解析と開発を最優先にして欲しい。将来的にはシャドウミラーの幹部達の機体全てに高性能のISCを、量産型Wが乗るシャドウには量産型のISCを取り付けてくれ。フォールド通信の技術も必須だな。これに関しては全機標準装備にしたい」
「なるほど、NジャマーUね?」
さすがに開発しただけあって、鋭い読みだ。
これまでNジャマーUは敵味方を識別出来ず、無条件で味方の通信もジャミングするという厄介な欠点があった。だが、それはあくまでも通常の通信であり、フォールド通信はジャミングされない。つまり、戦闘になった時にNジャマーUを使用すれば敵は通信が出来ない孤立無援の状態の中、俺達だけが通信出来るという状況にする事が出来る。
正直、フォールド通信も含めたフォールド関係の技術を習得出来ればかなり大きい。残念な事にYF-29はフォールド出来ないから、転移装置としてのフォールドに関してはL.A.Iから手に入れなければならないんだが。
「ああ。あの技術は俺達にとって非常に有用だからな。少しでも早くこちらのものにしておきたい」
もっとも、そのフォールド通信もル
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