暁 〜小説投稿サイト〜
短編
アスナ夢
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う訝しく問い掛ければ、どうやら情報屋を営んでいるギルドの一人らしい。


以前まで攻略組の最前線で闘ってきたアキトくんとは友人関係らしく。
その彼が結婚したのだから、お祝いをしなければ。そう思ってこの家に尋ねてきたようだ。


疑うように観察していたが、不穏な動きをすることもなく彼女は多少談笑を交えてから帰っていった。


本当に、キリトくんと一緒。
この二人は何でこうも、美少女とフラグを立てまくるのかしら。


私としてはこれ以上、そういう事が無いようにしたいけれど。
どうにかならないのかしら、なんて不安感が次第に募っていく。


本当に、どうしようかしら。

夫婦生活・12日目


アキトくんが申し訳なさそうに、こう言った。


『今日はシリカのレベリングを手伝う約束をしていたんだ。だから少し出掛けて来るよ。』


確かに、その話は以前から聞いていた。けれど、納得していたわけではない。


シリカちゃんは、キリトくんに夢中になっているのだが。
今日という日はキリトくんも他の女の子とレベリングに向かうらしく、どうしようかと悩んでいた時にアキトくんと出会ったらしい。


その時に彼女は、キリトくんと同等の実力を持っているアキトの強さを知ったようだ。
そこで今日のように、キリトくんとレベリングに行けなかった時の代わりとして彼が彼女に付き添うようになった。


今日がその日で、彼は出掛けて行った。


またもや、美少女だ。
これはもう、一種の呪いなのかしら。愛する人との毎日を阻むような試練なのかしら。


何事もないだろう、と信じようとはするのだが。
やはりどうしても、一抹の不安というのはすぐには消えてくれない訳で。


あぁ、どうして。
愛する人はモテるのでしょうか?


けれど、仮にモテモテだったとしても。


彼は、私の愛に応えてくれる。
彼は、私の気持ちを受け止めてくれる。


それだけで、十分なのだ。
























夫婦生活・20日目


前の日記から現在まで、ずっと二人きりの生活だ。


飽きる事無く、一緒に談笑しながら過ごしていく生活を苦にも思わない。
勿論一緒にパーティ組んでダンジョンへ赴く事もあるため、ずっとこの家にのんびりしている訳ではない。


二人で愛を育むことも大事だが。
同様に、このゲームをクリアしてこの世界から脱出することも重要なのだ。


だから、比翼連理の如く私たちは共に剣を振るい、共に愛し合う。


何時までも。
このゲームが終わって、リアルに戻ったとしても。


私は絶対に、貴
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