浅葱 夢
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な彼女を見て、昨日の発言を思い出していく。
唇が離され、距離を取る浅葱。
解放された自身の口から出るのは、自分の素性。
「今日、誕生日……。」
誕生日が近い、つまり今日この時に誰よりも早くプレゼントを贈られた。
好きな女性からの、中身の知らないプレゼントとキスを。
浅葱もそうだが、同様に明人まで顔が真っ赤になる。
そんな彼に、とびっきりのプレゼントと言わんばかりに。
駄目押しの一言が、言い放たれた。
「好きよ、明人。大好きっ。」
その笑顔が。プレゼントよりも、キスよりも。
最高のプレゼントだった。
正直それは反則だと思った。
隙も生じぬ三段構え。そのトドメが愛の告白だなんて、予想外だった。
しかし、ここで返さないならば男ではない。
勿論、返す言葉は決まっている。
彼女にここまでさせたのだから、真正面からその思いを。
「俺も、浅葱の事が好きだっ!」
その思いを、受け止めるだけだ。
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