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ストライク・ザ・ブラッド短編
浅葱 夢
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問題があって死にかけてだな。で、疲弊が溜まりにたまって、脱力しちまって。」


「……俺が傷心中の時にイチャコラかこの野郎、俺は帰るぞ!」


「帰るぞって、明人さんの部屋はここじゃあないですかっ!!」


「待て明人俺たちを置いていくなっ!!」


「じゃあ俺に二人のあんな事やこんなことを間近で見ろって言うのかよふざけんな!!」


なんてやり取りが、暫く続いたのだった。

とりあえず―――あれから古城を凪沙に預けて(何事か心配していたが、何とか隠し通せた)、明人と姫柊は二人で夕飯を作る事にした。


任務のため同棲中。古城にはこの事を説明してあるが、事情を知らない凪沙や浅葱には『二人は兄妹です』という嘘で通している。
見た目はあまり似ていないものの、同じ綺麗な漆黒の髪ということで納得もしてくれている。


そんな二人が肩を並べて調理し、向かい合って完成品を食べ合うその姿は本当に兄妹のような感じで。
一緒にいた期間が長すぎたためか、信頼も連携もしっかりしている。勿論相手の事情も把握できている。


だからこそ、姫柊は明人の浮かない様子で食が進んでいない姿を見て簡単に察する事が出来た。


姫柊は箸を置き、睨むように見つめて明人に尋ねる。


「明人さん。」


「ん?」


「藍羽先輩と何かありましたか?」


その言葉に、明人の肩が揺れる。
それだけの指摘で、焦りや動揺を一瞬でも浮き彫りにさせたのだ。戦闘訓練を受けている者としては、情けない事だろう。


それが姫柊よりも年上で、少しだけだとしても人生経験が豊富な男がするのだから尚更だ。
けれど姫柊はそれを恥だと思わず、密かに嘆息するだけだった。


「私が見てきた明人さんは、誰に対してもおちゃらかすように接していくのに、時には真剣になって物事を考えるメリハリがしっかりとした男性。少なくとも、私の知る貴方はそういう方でした。」


「姫柊……。」


その嘆息の意味は、恐らく落胆。
自分の知る獅子王機関の上司は、浮ついた事のみで動揺したり不安がったりするのかと。


それでは監視役の任務に足を引っ張るのではないか、と。姫柊は注意を促すように続ける。


「一目ぼれした相手への思い。その想いを私は何度も聞きましたし、年相応のアドバイスもしたつもりです。けれど明人さんは、肝心な一歩が踏み込めておらず、男らしくありません。」


「反対に姫柊。お前が古城にアプローチするために身体張り過ぎなんだよ。」


と、軽くジョークのように吐き捨てる明人の表情に笑みが戻る。


それに羞恥&焦燥で赤面するが、咳払いして心情を落ち着かせる。


「ごほんっ。ともかくですね、明
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