一日目
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斑は会話についていけてないようだ。
「当たり前だ。ネットのニュースなり見たら嫌でも目にする。最も、情報の大半は機体の方だが」
「そこそこ勉強してるんですね。そちらのおバカさんとは違って」
「これでも次期社長だ。むしろ勉強しないわけがないさ。上に立つ人間が産廃とか話にならんだろ」
「なあ」
織斑が話し始める。
「何だ?」
「代表候補生って何だ?」
「お前さぁ、無知にもほどがあるぞ」
「そうですわ」
オルコットも同調する。
「オルコットさん、説明してやってくれ。俺は疲れた…」
「仕方ないですわね。いいです?代表候補生っていうのは国家代表IS操縦者の、その候補生として選出されるエリートのことですわ。あなた、単語から想像したらわかるでしょう」
「なるほど」
「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡…幸運なのよ。その現実をもう少し理解していただける?」
「そうか。それはラッキーだ」
「馬鹿にしていますの?」
「もういい、相手にするだけ無駄だ。で、オルコットさん、本題は何だ?ウチの会社とのコネか?」
「たしかあなたはレイヴン社の御曹司でしたね。知識はあっても実力はどうだか…」
「一応2年間テストパイロットをやっていた。そこそこはできるつもりだ」
「あらそうですの。あなたは期待できそうですわね」
多少見下した態度がウザいがこらえる。
「要件だけ言ってくれ。俺は勉強したいんだ」
「いえ、単にどれ程の人間か見極めにきただけですわ」
「そうか。そろそろ座れよ。授業開始まで1分をきったぞ」
それを区切りに二人とも席に戻る。
3限目は織斑先生が教壇に立った。
「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する」
ちなみに山田先生は教室の後ろでノートを持って立っている。
「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」
これは出るべきか…?
「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく生徒会の開く会議や委員会への出席…まぁ、普通の学校における委員長みたいなものだ。今の地点でたいした差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると1年間変更できないからそのつもりで」
「はい、織斑くんがいいと思います」
「私も賛成です」
「私は黒鉄くんを推薦します」
「同じく」
「候補者は二人、他にはいないか?自薦他薦は問わないぞ」
織斑は戸惑っている。
「ちなみに他薦されたものに拒否権はない」
「待ってください。納得がいきませんわ」
オルコットが立ち上がる。
まぁイギリス
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