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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十一話 異端の魔導師
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惑しながらも生成を始める士郎。
さすがに通常の魔力弾の射出がうまくいかないのだから難易度が高すぎると思ったのかマリーが
「プレシアさん、こんなことは言いたくないですが、アレは古代ベルカ式魔法でもかなり特殊で」
と口にした所で士郎のダガー型の魔力弾が空中に用意されていた的を撃ち抜いた。
「「「……」」」
通常の魔力弾の射出ができない者が、実体弾の射出ができると思っておらず放ったはずの士郎自身とマリー、リンディがそれぞれ目を丸くする。
「……魔術と似たモノに特化しているようね」
唯一の例外は指示を出したプレシアであり、その言葉を証明するように実体型の剣や矢といった魔力弾は苦無く使いこなしていた。
そして、その他の魔法も同様であった。
捕縛魔法のチェーンバインドは実体化した鎖で捕縛する。
鋼の軛に至っては地面から生えた刃が串刺しにするというもはや捕縛魔法というくくりとは思えぬものであった。
なお、同じ実体型の魔法である騎士甲冑の生成も成功するにはしたが、生成と展開に十分近く掛かるという実戦では使い物にならないレベルであり、プレシア達を驚かせた。
最終的にプレシアとマリーが出した結論は、『士郎が使う魔術と同じく剣又はそれに似たものであれば実体型として使用できる』というものであり魔法ランクをまったく無視した、魔導師の基準とはかけ離れたものとなった。
実体型の魔法以外で成功したのは飛行魔法、魔力付与魔法、防御魔法の三つ。
だが飛行魔法も騎士甲冑の生成と同様のレベルであり飛行は出来るが、ゆっくり動く的レベルの有様。
防御魔法も魔力の纏うフィールド型防御魔法に、ベルカの魔方陣を展開してのシールド型防御魔法は問題なく使用できるが、バリア型は一方向一点展開なら使用可能だが全方向などは強度不足で実用に耐えられない。
さらに全ての防御魔法でいえる事だが、士郎自身から離れた地点では展開できないという制約付きである。
対して魔力付与魔法は展開速度、精度共に問題ない。
その上、通常は拳など体の一部に纏い強化するもののはずなのだが、全身に纏っての使用も可能であり、展開した実体型の魔力弾に追加で魔力付与を行うことが出来る。
ここまで能力に偏りがあるのだからプレシア達の評価も仕方がないとしか言えないのが事実である。
「とにかく魔力特性はわかったから、士郎が苦手なところを補助できるように補助演算能力は高めにしておくわね」
「そうしてくれ。
そういえば俺のデバイスを作るうえでの何らかの制約とかプレシアは聞いているか?」
プレシアと士郎の会話を聞いていたリンディが端末を操作し、なにやら資料を投影する。
「デバイスの制約はありませんけど、正式に士
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