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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十一話 異端の魔導師
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とになるのね。
 予想外の副産物だけどこれもレアスキルになりそうね」
「はい、こんな魔力運用技術を持った人はいないですから」

 プレシアとマリーのまたもやレアスキルの話にさらに士郎は肩を落とすのであった。

「さあ、出た結果は変わらないのだから次の作業に移りましょう」
「それもそうね。
 マリー、基本魔法を使っての魔法特性調査を行うわ。
 あと彼は不本意だろうけどテスト項目はかなり細かく細分化するわ」
「了解です!」

 リンディが手を叩き気を取り直すように作業を再開する準備を促し、プレシアとマリーも頷き動き出す。

 その準備を待つ間に

「魔法特性ですか?」
「そうよ。
 量産型デバイスじゃなくてオリジナルデバイスだから、得意魔法や特性に合わせて調整するために特性を調べるの。
 特に魔力を炎や雷に変える変換資質を持ってたら、活かせる様にデバイスを組まないと資質がもったいないもの。
 テスト項目が細分化したのは士郎君が私達の予想を裏切る技能を隠し持っていたから諦めてね」
「色々と突っ込みたいところですが、了解しました」

 リンディの言葉に頷きながら

(魔術が異端なのだから、魔導まで異端でなければいいんだが)

 そんな心配をしていた士郎だが、その心配はこの後、現実のものとなる。

「……なんでさ」

 テストが終わって士郎の大きなため息と共にそんな言葉が零れた。

「異端ね。
 それもとびきりの」
「はい。
 ここまでのは始めてです。
 特定の魔法が得意とかいうレベルじゃなくて、特化型魔導師という表現の方があってるかもです」
「ここまで来るとすごいわね」

 プレシア、マリー、リンディの呆れたような驚いたようななんともいえない発言に士郎自身頭を抱えたくなる衝動に駆られたが、否定出来ないのだから仕方がない。

 まずはじめに行った魔力コントロール。
 なのはが練習で行っていた魔力を手のひらで一定の出力で行い、安定させるものだが、無駄も無く、乱れることの無い見事なものだった。

 魔術回路というリンカーコアより制御が難しいものを扱い続けた故か魔力のコントロール系に関してはベテランの魔導師と比べても遜色ないレベルであった。

 だが問題はここからであった。

 デバイスを使わず簡単に魔力弾を手のひらに生成は出来る。
 しかし、それを射出しようとすると魔力弾を維持できず霧散する。

 砲撃系も同様の有様であり、魔力を溜めることは出来ても放出ができない状態。

 射撃、砲撃系の魔法は適性がないと士郎自身思っていた。
 そんな時

「士郎、リインフォースが使ってた実体型の魔力弾の生成と射出をしてみなさい」

 いきなりのプレシアの指示にわずかに困
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