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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十一話 異端の魔導師
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アスキルの塊みたいに言われてもな」
肩を落とした士郎に笑いながら、プレシアが新たなデータを表示、咳払いと共に気を引き締めた。
それを察し、士郎の視線も新たに表示されたデータに向けられる。
「古代ベルカの適性も珍しいけど、こっちは珍しいで済むレベルじゃないわ。
このグラフはわかるわね?」
プレシアが指したグラフは魔力量のグラフ。
先ほど繰り返されていた士郎のリンカーコアのオンとオフを繰り返したものだ。
データの内容に目を通して士郎が頷く。
「このデータが問題なのよ」
言葉を発したプレシア、その場にいたリンディとマリーもどうしたものかと難しい顔をしているが、当の本人は首を傾げるばかりだ。
「俺のリンカーコアのオンとオフにあわせてグラフが上下しているから問題ないんじゃないか?」
「士郎、貴方、今私の魔力が感じられる?」
「ああ、当然じゃない……か…………」
ここに来て士郎はおかしなところに気がついた。
士郎は今ここで魔導師たちの魔力は感じている。
なのはが一般人ではないことに気がついたのも、学校でなのはの魔力を感じたのがきっかけである。
つまりは常に一定の魔力を体内で循環させているようなものであり、その魔力の循環から魔法を使わなくても魔力を感知出来る。
対して士郎の魔力グラフはリンカーコアを起動しているときは最大値になっているが、停止させるとFランク以下。
つまりは一般人と変わらないレベルなのだ。
魔術回路は起動させなければ魔力を抑えられる。
故にこれが当たり前だと思っていたが、ここに来て大きな違いに気がついたのだ。
「……一応聞くが、前例は?」
「少なくとも私が知る限り無いわね。
魔法使用時などで多少上下することはあるけど、一般人と変わらないぐらいまで低下することはまず無いわ」
士郎自身、プレシア達の反応でなんとなくだが予測していた事だがこうして言葉にされるとさすがに落ち込む。
「魔術師であることが関係しているのかしら?」
唯一考えられる原因としてリンディがポツリと呟くが
「恐らくはそうでしょう。
リンカーコアの起動する時のイメージは魔術回路の起動と似たイメージでやっているので」
その呟きはちゃんと士郎には聞こえていたようで、思い当たる原因を答える。
魔術師は魔術回路を意思にてオン、オフの切り替えを行うのが普通だが、魔導師は違う。
リンカーコアが眠っている時ならまだしも一度覚醒してしまえば、体内を魔力がめぐり続ける。
だが士郎は魔術回路の要領でリンカーコアが覚醒した状態でオン、オフの切り替えが出来てしまっているのだ。
「下地に魔術師としての魔力運用があるからこんなこ
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