第三十九話 彼女達の戦い3
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を駆けた。
炎を纏った足が、パレットの動力部を狙う。
パレットはギリギリだが、脇腹に熱を浴びながらも回避した。
コンマ1秒遅かったら、彼女は身体を貫かれていただろう。
それくらい鋭い蹴りであった。
アイリス『パレット!!コケコッカーをクラッキングして!!』
パレット「っ…」
眼前でコケコッカーの身体が炎を噴き上げていた。
フレイムエンチャント
自身の戦闘力を底上げする技。
銃弾を放ち、クラッキングによってパワーアップを食い止める。
コケコッカー「己…小娘が……メルトクリーパー!!」
コケコッカーは片足を上げると勢いよく振り下ろし、炎が地面を這って、パレットに迫る。
パレットは高くジャンプして、壁を蹴り上げ、ホバーの長い滞空能力を持って、雨のような銃弾を放った。
パレット「小娘だなんて、馬鹿にしないで下さい!!」
コケコッカー「事実を言ったまでだろうが!!」
怒れる鶏冠が、パレットを追尾するように飛ぶ。
高温の炎がパレットに直撃し、撃墜され、コケコッカーが追撃の蹴りを喰らわせ、吹き飛ばす。
その蹴りはかつてのイレギュラーハンターにして、レプリフォース大戦で裏切った第14番特殊部隊の隊長、マグマード・ドラグーンにとて匹敵するほどである。
パレット「痛…っ」
身体は痛みで震え、立つことさえままならない有様だが、戦意は衰えていない。
寧ろ、高まっていく。
友達を救いたいという想いが彼女の身体を突き動かす。
ハンターとなる配属式を終え、オペレーターとして配属されることとなったパレットは先輩であるエイリアとアイリスに紹介してもらったのだ。
イレギュラーハンターが誇る最強の戦士達。
他のハンター達の中には、彼らならマグマに突っ込んでも雪崩に巻き込まれて生き埋めになっても必ず脱出して無事に生還するだろうという謎の確信を持っている者さえいるほどの実力者。
パレット『オペレーターのパレットです。よろしくお願いします!!』
アクセル『オペレーター?ああ、エイリア達が言ってた新しいオペレーターって君?』
パレット『はい、後レイヤーもいるんですけど…』
アクセル『ストップ、敬語は止めてくんない?僕はそういうの苦手で。歳だって近そうだしさ』
パレット『え?あ、うん』
アクセル『僕はアクセル。よろしくパレット』
パレット『こっちこそよろしくねアクセル!!』
ルナを除けば、年上ばかりのハンターベースで、同じ歳の頃のパレットは新鮮なのだろう。
パレットも人懐っこいアクセルを気に入ったようで、会
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