YES!ウサギが呼びました!
第九話 「虎退治と少女の影」
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手が必要だからだ」
「「「あっ!?」」」
「そうです、相手がガルドの仲間なら合流しないうちに倒してしまった方がいいですし、そうでない場合はゲームに横槍を入れられない様にする時間稼ぎになります」
「もう一つ上げるとするなら、俺の力は威力がデカすぎて屋内での戦いにはあんま向いてないんだ」
「あ〜古城君の『眷獣』だと建物ごと皆も吹っ飛ばしちゃうもんね〜」
「そ、そうなの・・・・・・」
「・・・・・・」
零菜の物騒極まりない発言に先日の白夜叉との一戦を思い出し、少し青ざめる飛鳥と耀であった。
「それでそいつの相手をするのは俺と雪菜の二人だ」
「え〜ママだけ〜」
「こっちにも戦力を残しとかないとダメだからな」
「ジンさんも飛鳥さんも耀さんもあまり戦闘に慣れてなさそうですので、しっかり守ってあげてください」
「は〜い」
「それでは行きましょうか」
「ああ」
そして話しが纏まると古城と雪菜はジャングルの奥へと消えていった。
「わたし達も行きましょう」
それを見た飛鳥達もガルドの居る建物へと向かった。
しばらく歩いた古城と雪菜は足を止め、数メートル離れた樹に向かい声をかけた。
「そこに居るのは分かっています・・・・・・出てきなさい」
「隠れたままで居るんなら・・・・・・こっちにも考えがあるぜ?」
そう言うなり、雪菜は雪霞狼を構え、古城は獅子の黄金(レグルス・アウルム)の力で雷球を作りだしいつでも攻撃可能であることを示した。
「待ってくれ・・・・・・貴方方に攻撃されてはこちらの身がもちそうにない」
樹の影から姿を現したのは、金の長髪を特注のリボンで結び、赤いレザージャケットに拘束具を彷彿させるデザインのロングスカートを着た幼い少女であった。
「女の子・・・・・・?」
「あんた・・・・・・ガルドの手先か?」
「ガルド?・・・・・・ああ、あの虎の事か・・・・・・残念ながら私は奴の仲間ではないよ」
「仲間じゃないね・・・・・・ここのジャングルの樹に『ギフト』を掛けたのはあんたか?」
「それも私でわないが・・・・・・『鬼種』の『ギフト』を奴に与えたのは私だ」
「何?」
「おっと勘違いしないでもらいた、私の目的を叶えるのに、たまたま都合がよかったので奴に『ギフト』を与えただけなんだ」
「その目的とはなんですか?」
「それは・・・・・・新生ノーネームの実力を測る事だ」
「どういう事だ?」
「私は元ノーネームのメンバーなんだ・・・・・・今はゲームに敗れ、他人に所有される身だがね」
「「な!?」」
「私にはもう時間が無い・・・・・・もうすぐ箱庭の外に売られる事になっている
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