第二章
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「親がお金出してくれまして」
「そう、いい親御さんね」
「有り難うございます」
剣道というのは金がかかる。竹刀に防具、それに胴着。胴着一つですることができる柔道や空手とはそこが大きく違っているのである。だから学生では親に金を出してもらわないととてもできはしないのである。
「じゃあそれ見せてくれるかしら」
「ええ、でしたら」
若菜を部室に案内する。だが彼女はそこで立ち止まった。
「ちょっと待って」
急にきつい顔になった。真面目な顔からきつい顔になったのだ。
「どうしたんですか?」
「そこ、更衣室よね」
「まあロッカーもありますから」
部室は男子と女子に別れているのだ。これに生真面目な若菜は反応を示したのである。
「じゃあ入れないわ」
若菜は言った。
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