第3巻
打鉄弐式
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ああ、昨日軍に行ったら支給された。名前はマイだ」
と言ってる間にトーストを食って、牛乳を飲んだ。ちょうど、皆も食べ終わったので教室に行く俺たち。教室に入ると、みんなおはよーと言ってくるので挨拶をした。ちなみにセシリアとシャルはいつも通りなんで、普通にクラスメイトと話をする。予鈴がなったので、席に着くと千冬が入ってきた。あれ?山田先生は。
「今日は通常授業の日だったな。IS学園生とはいえお前たちも扱いは高校生だ。赤点など取ってくれるなよ」
授業数自体は少ないが、一般教科も当然IS学園では履修するが俺は問題ない。一応大学出たくらいの頭脳持ってるし、コアも作れるくらいだし。中間テストはないが、期末テストはある。まあ赤点は取らないと思うがもしとったら夏休みは連日補習になってしまう。
「それと、来週から始まる校外特別実習期間だが、全員忘れ物するなよ。三日間だが学園を離れることになる。自由時間では羽目を外しすぎないように」
七月の頭に校外実習。普通の高校でいえば臨海学校っていえばいいのか。三日間の日程のうち、初日は丸々自由時間。むろん海である、なのでここにいる十代の女子はフィーバー状態。先週から。俺は水着は持っていない、ここに入学したときは持っていたが今の姿は大人なので入らない。なので新しく買う必要がある。
「ではSHRを終わる。各人、今日もしっかりと勉学に励めよ」
「あの、織斑先生。今日は山田先生はお休みですか?」
クラスのしっかり者こと鷹月静寐さんのもっともな質問だな。俺も気になっていたところだ。
「山田先生は校外実習の現地視察に行っているので今日は不在だ。なので山田先生の仕事は私が今日一日代わりに担当する」
「ええっ、山ちゃん一足先に海に行ってるんですか!?いいな〜!」
「ずるい!私にも一声かけてくれればいいのに!」
「あー、泳いでいるのかなー。泳いでいるんだろうなー」
さすがだな、十代女子は。話題があればすぐに賑わう。俺は少々うっとおしかったが、千冬が言った。
「あー、いちいち騒ぐな。鬱陶しい。山田先生は仕事で行っているんだ。遊びではない」
はーいと揃った返事をする一組女子。相変わらずのチームワークだ。放課後になった俺は、第三整備室に向かった。目的は更識簪に会うためだ、行ってみるとやってるやってる。日本の倉持技研が開発を進めていたが、「白式」の開発やデータ収集にすべての技術者を取られてしまい、未完成のままだった。だが、俺が断ったため技術者は再び開発しようにも既に打鉄弐式は、簪の手元にあるためだった。
「お前が更識簪か?」
「・・・・あなた誰?」
「俺か。俺は織斑一夏だ。このディスクを受け取ってほしい」
「それは何のデータが入ってるの?」
「これ
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